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2024/12/18
長野のご当地B級グルメ「おやき」とは?特徴や歴史を紹介!

この記事の目次
長野県のいたるところで見かける「おやき」。
可愛らしい丸い形の中には、さまざまな具材が包まれています。個性豊かな味わいが楽しめることでも有名なおやきは、長野の旅の思い出にもぴったり。
今回は県内で日常的に食べられている「おやき」について、その特徴や歴史をご紹介します。
おやきの特徴
長野県のおやきは、小麦粉やそば粉などで作った生地に、野菜やあんなどを包んだおまんじゅうのようなものです。
もともとは信州北部に伝わる郷土料理で、農作業の合間などに食べられていました。現在では県全域でその味が親しまれています。
具材には野沢菜やなす、切り干し大根、きのこなどが使われ、その土地ならではの旬の食材が包まれます。
忙しいときでもサッと作れて栄養も豊富なおやきは、季節を問わず重宝され、県内ではおやつとしても食べられています。
おやきの由来と発祥

おやきの歴史は古く、そのルーツは県北部の上水内郡西山地域にあると言われています。急な斜面と寒冷な気候により、この地域では古くから小麦や雑穀が栽培されていました。それらの粉を使った料理が一日一食は食べられ、お米の代わりの主食としてその地域の食を支えていたそうです。
当時のおやきは、囲炉裏につるした焙烙(ほうろく)の上で焼かれ、灰の中でじっくりと蒸し焼きにしたものが食べられていました。これを「炭焼きおやき」といい、以前はこの食べ方が主流だったとのこと。
しかし、近年は調理方法の多様化により、「蒸す」「焼く」「蒸してから焼く」「焼いてから蒸す」「揚げる」など、その作り方は多岐に渡ります。表面を軽く焼いたものは香ばしく、中はもちっとした食感に仕上がります。

また、蒸して作るおやきはふくらし粉を加えると、ふんわりとやわらかい生地に仕上がります。このように生地の作り方にも個性があり、さらに具材の味つけによってもバリエーションが広がるので、飽きの来ないおいしさが楽しめるのです。
おやきの作り方
おやきは地域や家庭によって、作り方が異なります。
主な材料は強力粉や薄力粉(または中力粉)、水、ぬるま湯、ふくらし粉などです。ボウルに粉と水、(またはぬるま湯)を入れてこね、まとまってきたら個数分に切り分けます。そこにみそやしょうゆで味つけした具材を包んで焼きます。
時期によっては、かぼちゃやさつまいも、あんこなどを包むこともあります。お店によって多彩な具材のおやきが販売されているので、ぜひ気になったお店をチェックしてみてください。
おやきの種類
おやきの種類は、地域によってさまざまです。
古くからおやきを作っている西山地区や善光寺付近では、小麦粉の皮に季節の野菜を包んだものが作られます。
一方、米がとれる安曇平付近では、ごはんと小麦粉を混ぜた生地に、黒砂糖やみそ味のあんを包んだ「やきもち」が食べられます。また、小麦が育ちにくい飯山市付近では、米粉ととうもろこしの粉を混ぜた生地によもぎを練り込み、中にあんを包んだ「ちゃのこ」が春先に食べられるそうです。
また、上水内群の小川村には、昔ながらのおやき作りを体験ができるお店もあります。竪穴式住居を模した風情ある店内でいただく絶品おやきは、格別のおいしさですよ。ぜひ気になった方はお店もチェックしてみてくださいね。
長野のおすすめ観光スポット
ここからは長野県の魅力的な観光スポットをご紹介します。
善光寺

長野市元善町にある善光寺は、日本最古の仏像である「一光三尊阿弥陀如来(いっこうさんぞんあみだにょらい)」を本尊とするお寺です。
約1400年もの歴史を持ち、庶民に広く信仰されてきました。7年に一度「御開帳」となり、この期間に御本尊の身代わりである「前立本尊」を特別に拝むことができ、本堂前に立てられた高さ約10mもの木柱に触れると、ご利益があると言われています。
地獄谷野猿公苑

長野県の北部、山ノ内町にある野生のニホンザルを観察できる貴重な施設が「地獄谷野猿公苑」です。
冬になると、真っ白な雪景色の中、ニホンザルたちがゆったりと温泉に浸かる貴重な姿が見られます。「地獄谷」という名称は、急な崖といたるところから立ちあがる温泉の湯気を見た人々によって名づけられました。
一般の観光客の方にはもちろん、ニホンザルの生態に関心を持つ国内外の研究者、写真家の方も多く訪れます。
リスや天然記念物のニホンカモシカも生息しているため、運が良ければ巡り合える可能性も。遊歩道を歩いて、雄大な自然に触れられるのも大きな魅力の一つです。
鏡池

戸隠山の中腹、標高1200mの高さにある「鏡池」は、この地域屈指の景勝地です。
四季折々の山々が美しく湖面に映り、10月上旬から中旬にかけての紅葉の時期には、赤や黄色に染まる戸隠連峰と静かな湖とのコントラストが見事。その神秘的な光景をひと目見ようと、例年多くの観光客やカメラマンが訪れます。
湖周辺には遊歩道も整備されており、ハイキングや登山にもおすすめです。
長野県へのアクセス
長野県でおやきを食べる場合は、県北部に向かうとお店がたくさんあります。その中心地となる長野駅への道のりは、電車や車での移動が便利です。
東京からは北陸新幹線で約1時間40分、新大阪からは東海道新幹線に乗って名古屋まで1時間、中央本線から特急に乗って約3時間で到着します。新
潟から向かう際は、一度高崎へ行き、そこから北陸新幹線で長野駅まで行くことができます。自動車の場合は、長野ICか須坂長野東ICが最寄りになります。
長野県の位置

まとめ
今回は長野県のご当地グルメ「おやき」についてご紹介しました。
もともとは地域の人々の食を支える貴重な食料だった「おやき」。しかし、最近ではより身近なものとなり、県内外から来られる方々を温かくもてなしてくれる地域の味です。
サービスエリアやお土産店、コンビニでも買うことができるので、ぜひ一度召し上がってみてはいかがでしょうか?
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