静岡県

2024/12/19

静岡のご当地B級グルメ「箱根西麓三島野菜」とは?特徴や歴史を紹介!

箱根山の西麓地域では富士山の火山灰が積もり、水はけがよいため、野菜の栽培に適しています。

この肥沃な土壌で育つ箱根西麓三島野菜は、自然の恩恵を受けながらたくましく育った「坂もの」と呼ばれています。馬鈴薯や甘藷をはじめ、さまざまな種類があり、時期によって摂れる野菜が異なるのが特徴です。

今回は高級野菜にも選ばれる箱根西麓三島野菜について紹介します。

箱根西麓三島野菜とは? 

箱根山の西南(静岡県と神奈川県の間)に位置し、標高50メートル以上で育てられる野菜のことです。ミネラルが豊富な関東ローム層の赤土で育つ箱根西麓三島野菜は、地元の飲食店や都内高級ホテル、旅館で重宝されています。

箱根西麓三島野菜の種類 

根菜から葉物までさまざまな種類が栽培されている、箱根西麓三島野菜。今回はその一部をご紹介します。

三島馬鈴薯

高級レストランやホテルでも使われる三島馬鈴薯は、「日本一高価な馬鈴薯」とも呼ばれています。標高の高さと昼夜の寒暖差を利用して、野菜に適度な負荷を与えることでその甘みが引き立ちます。

メークインと男爵の両方のよさを合わせ持つ三島馬鈴薯は、ほくほくの食感としっとりとしたコクがあるのが特徴です。7〜8月頃限定で出荷されます。

三島甘藷

三島甘藷は紅あずま、シルクスイート、紅はるかの三種類があります。最大の特徴はなんといってもその「甘さ」。紅あずまはほっくりとした食感、紅はるかはスイーツのような甘さ、シルクスイートはなめらかな舌ざわりと濃厚な甘さが広がります。

三島とうもろこし

糖分を最も蓄える早朝に収穫され、かじるとシャキシャキの食感と旨みが味わえます。粒皮が薄く、食べた後の皮もほとんど残らないのが特徴です。

三島大根

11〜4月に旬を迎え、現地ではたくあんに加工されて保存食として食べられます。水分が多く、煮物にするとジューシーな味わいに仕上がります。収穫期になると、富士山を背景に天日干しされ、箱根西麓の冬を象徴する風物詩となっています。

三島人参

国内でトップクラスの糖度を持つ人参で、フルーティーな旨みが特徴です。11〜2月に旬を迎え、生でも食べられるほか、天ぷらやサラダにしても楽しめ、100%ジュースとしても販売されています。

三ツ谷白菜

身がしまっていて味が濃く、やわらかいのが特徴です。箱根西麓の三ツ谷地区では50年以上前から白菜の生産が行われ、伝統ある野菜として守られてきました。鍋物や漬物、芯に近い部分はサラダにしてもおいしいです。

レタス

シャキッとした食感とみずみずしさが楽しめます。若採りのため葉がやわらかく、甘さがあります。10〜5月頃が旬です。

ブロッコリー

芯までやわらかく、甘みがあるので、葉や茎も一緒に食べられます。11〜2月頃と3〜5月頃に収穫されます。

三島セルリー

特有の香りがあるセルリーも、三島産のものはとても食べやすいと言われています。マイルドな味わいで、繊維が口に残らないのが特徴です。11〜12月限定で出荷されています。

箱根西麓三島野菜の歴史

箱根西麓三島野菜は、数十年以上前から「板もの」として評価され、高い標高で育てた野菜であることから、その名前がつきました。

昭和20年頃には馬鈴薯の生産が盛んになり、現在は葉物野菜も栽培されています。質のよい野菜を届けるため、平成25年にはブランドを推進する協議会が設立され、数十項目の基準をクリアしたものだけが箱根西麓三島野菜として出荷されます。

安心安全が評価され、首都圏にも多く出回っているそうです。

箱根西麓三島野菜の楽しみ方

バリエーション豊かな料理で楽しまれる、箱根西麓三島野菜。今回は現地でおすすめの食べ方について紹介します。

バーニャカウダー

とれたての新鮮野菜に、オリジナルのバーニャカウダーソースをつけていただきます。彩りも鮮やかで、野菜本来のおいしさが存分に堪能できる食べ方です。

プレートランチ

10種類以上の野菜を使ったプレートランチは、とにかく食べられる野菜の種類が豊富。肉や魚料理を一緒に提供しているお店も多く、幸せなひとときが過ごせそうです。

コース料理

三島市周辺では、野菜のおいしさを活かしたコース料理も充実しています。フレンチやイタリアンなどさまざまなジャンルのお店があり、人気店は予約してから伺うと安心です。このほかにも箱根西麓三島野菜を扱っているお店が市内に多くあるので、ぜひ探してみてください。

三島市のおすすめ観光スポット

ここからは静岡県三島のおすすめ観光スポットを紹介します。

三島スカイウォーク

箱根山西麓にある三島スカイウォークは、全長400m、高さ最大70mの日本一長い歩行者専用吊り橋です。橋の上からは駿河湾や伊豆の山々が360度見渡せ、開放感たっぷりの眺望に元気をもらえます。大人も子どももわくわくする巨大なアスレチックやアクティビティーが充実しており、カフェやレストランでほっとした休日を過ごすのもおすすめです。

楽寿園

JR三島駅からほど近い場所にある「楽寿園」は、明治23年に小松宮彰親王の別邸として建てられました。昭和27年には三島市の市立公園となり、豊かな自然と伝統ある「楽寿館」の見学も人気です。園内にはどうぶつ広場とのりもの広場があり、家族でのお出かけにもぴったりです。

三嶋大社

静岡を代表するパワースポット「三嶋大社」は、伊豆国一の格式高い神社として多くの方が参拝に訪れます。境内には神池や厳島神社、神鹿園などの見どころがあり、春は桜、秋は金木犀の花が咲く名所として知られています。

三島へのアクセス

三島市へ行くには、新幹線や車など、さまざまなアクセス方法があります。

新幹線を利用すると東京からは1時間ほどで到着し、新大阪駅からは約3時間の道のりです。羽田空港や都内からは高速バスを使った移動もおすすめです。車の場合は最寄りの東名・新東名高速のインターチェンジから20分ほどで三島市内中心部に到着します。

市内の移動はバスや電車、シェアサイクルなど手段がたくさんあるので、ぜひ活用してみてください。

静岡県三島市の位置

まとめ

今回は静岡のご当地グルメ「箱根西麓三島野菜」について解説しました。

豊かな自然と気候によって育まれた箱根西麓三島野菜は、さまざまな食べ方で楽しまれています。野菜が主役のメインディッシュをぜひお店で召し上がってみてくださいね。

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