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2025/02/06
どこまでも続く桜!日本一の桜並木「二十間道路の桜並木」をご紹介

この記事の目次
北海道にある「静内二十間道路桜並木(通称:二十間道路の桜並木)」は、約2,000本以上の桜が直線7kmに渡って咲き誇る、日本一の桜並木です。
皇族の方々がお通りになる道路として約100年前に整備されており、現在では10万人もの人々が集まる人気のお花見スポットとなっています。
「二十間道路の桜並木」の特徴
二十間道路の桜並木は、エゾヤマザクラを中心にカスミザクラ、ミヤマザクラという3種類の桜が、左右の道幅が二十間(約36m)の道路に沿って植えられています。
特にエゾヤマザクラは、日本の代表的な桜であるソメイヨシノよりもピンク色が鮮やかで、北海道の澄んだ青空にとても美しく映えるという特徴があります。
また周囲が放牧地である関係で、草地の緑と桜のピンク色のコントラストも、思わず見惚れてしまうと評判です。
見どころ①巨大な桜のトンネル

まっすぐな道路に沿って植えられた木の枝に桜の花が咲き始めると、まるで桜のトンネルかのように、道路が華やぎます。
「日本の道百選」や「さくら名所100選」、「北海道遺産」などにも登録されており、7km先まで桜のトンネルが続く様子は、写真撮影にはこの上ないスポットとして人気を集めています。
特に美しい写真をにこだわりたいのであれば、人手の少ない朝6時〜8時頃の訪問がおすすめです。
日中は多くの人でにぎわい、11時〜15時頃までは周辺道路が渋滞する可能性が高まりますので、ぜひ早い時間に訪れてみてください。
見どころ②しずない桜まつり

桜の開花時期に合わせて、桜のトンネルの入口付近をイベント会場とした「しずない桜まつり」が開催されます。
イベント会場内では、お土産の露店や地元の農業高校によるブースの出店、ポニーとのふれあい体験などを楽しむことができます。
特に人気のイベントは、高所作業車に乗り、桜並木と日高山脈を高い位置から眺める体験です。
整理券制で先着の配布になりますので、ぜひチャンスがあった時には、まるで桜の絨毯のような美しい桜並木と、北海道の雄大な自然が創りだす絵画のような景色を楽しんでくださいね。
なお開催時期は、4月下旬〜5月上旬が目安です。
見どころ③華やかなエゾヤマザクラ

先ほどご紹介したように、二十間道路の桜並木はエゾヤマザクラという品種の桜が中心です。
エゾヤマザクラは、本州各地で鑑賞できるソメイヨシノよりもピンク色が鮮やかな上に、葉の色も赤っぽく、1本1本の木が太く大きく成長することから、「見ごたえのある桜」として桜愛好家からの人気が高い品種です。
「本州で1度お花見をしたので、違った雰囲気の桜を楽しみたい」、「一風変わった桜を愛でたい」という玄人向けの桜になっています。
「二十間道路の桜並木」の見頃
二十間道路の桜並木には、毎年5月上旬ごろの開花時期に合わせて多くの人々が観光に訪れます。二十間道路の桜並木の平均開花日は5月3日、平均満開日は5月6日となっています。
見頃を迎えるタイミングが、日本の大型連休と同じため、多くの観光客で周辺道路はとても混雑します。見頃の時期に二十間道路でお花見を楽しみたい方は、朝早めの到着がおすすめです。
「二十間道路の桜並木」の所在地
北海道日高郡新ひだか町静内田原~静内御園
「二十間道路の桜並木」へのアクセス
二十間道路の桜並木は、新千歳空港からレンタカーを利用すれば110分程度です。
また、新千歳空港からJR千歳線に13分乗車し、沼ノ端駅から2時間ほど道南バスに乗ることで、二十間道路の最寄り駅である静内駅にアクセスできます。
静内駅から二十間道路までは、さくら祭りの期間中に限って臨時のシャトルバスが運行されています。
所要時間は約25分です。
近隣の観光スポット
観光スポット①龍雲閣

桜並木の終点あたりには、放牧地の視察に訪れた皇族や、名士高官がご来場された際の貴賓舎として使われていた「龍雲閣」があります。
「御殿造り」という、権力を象徴するために贅をつくした伝統的な建築方法に則って建築された建物で、内部には皇族がご使用になった家具や食器、馬具に加えて、日本の初代総理大臣である伊藤博文の書や絵屏風などが保管されています。
この龍雲閣が一般の方向けに公開されるのは、例年しずない桜まつりの時期だけですので、ぜひ桜並木を通り抜けて、日本の歴史に触れてください。
龍雲閣の所在地
北海道日高郡新ひだか町静内御園
観光スポット②静内神社
二十間道路から車で15分ほどの場所にある「静内神社」は、日本の初代天皇である神武天皇と、日本神話にでてくる事代主神(えびす様)を祀っています。
歴史のある由緒正しい神社ですが、東京都内の神社のように人が溢れかえることはありませんので、静かに参拝したい方にはおすすめの観光スポットです。
日本の神社巡りで必携の「御朱印」に関しても対応してもらえますので、ぜひ御朱印を集めている方は伺ってみてくださいね。
静内神社の所在地
北海道日高郡新ひだか町静内御幸町5丁目
観光スポット③にいかっぷホロシリ乗馬クラブ

「にいかっぷホロシリ乗馬クラブ」は、二十間道路から車で20分ほどの場所にある人気の観光スポットです。
にいかっぷホロシリ乗馬クラブの周辺は、競走馬の有名な産地として知られており、馬との縁が強い地域になります。
にいかっぷホロシリ乗馬クラブでは元競走馬のサラブレッドの馬を中心に、かわいくて穏やかな性格な馬に1人で乗り、林の中をゆっくりと散歩することができます。
なお、乗馬にあたっては1人で馬に乗れることが条件になりますので、目安として10歳以上の方が対象となりますので、ご注意ください。
にいかっぷホロシリ乗馬クラブの所在地
北海道新冠町西泊津26
観光スポット④新冠温泉レ・コード

太平洋に沈む夕陽を見ながら露天風呂に入浴できる人気の観光スポットが、「新冠温泉レ・コード」です。
新冠温泉レ・コードは、にいかっぷホロシリ乗馬クラブの目の前にあり、二十間道路からの所要時間は車で20分ほどとなっています。
併設のレストランや茶屋では、地元産の新鮮な海鮮やA5ランクブランド和牛など、地元の新鮮な食材を季節に合わせた調理法で味わうことができますので、北海道グルメを楽しみたいという方におすすめです。
新冠温泉レ・コードの所在地
北海道新冠郡新冠町西泊津16
まとめ
北海道日高郡にある二十間道路の桜並木は、北海道内で一、二を争う人気のお花見スポットです。
厳しい冬の寒さに耐えて、色鮮やかで野趣のあるエゾヤマザクラが美しく咲き誇る様子は、感動すること間違いなしです。
ぜひ4月末から5月上旬にかけて、二十間道路の桜並木を訪れてみてくださいね。