鹿児島県

2023/12/20

指宿の温たまらん丼とは?特徴や歴史を紹介!

鹿児島県薩摩半島の最南端にある指宿市。指宿市内に湧き出る源泉は、1,000か所以上もあり温泉天国としても有名です。

そんな温泉地の指宿で生まれたのが温たまらん丼。指宿でしか味わえない温たまらん丼は、誕生したばかりのご当地グルメ。

そんな温たまらん丼の特徴と歴史を探っていきましょう。

温たまらん丼の特徴

「おいしくてたまらない」を温泉たまごにひっかけた温たまらん丼。温たまらん丼は、300年もの歴史がある砂むし温泉の源泉で茹でたこだわりの温泉たまごを使用して作られます。

卵は、地元の養鶏場で生産される「さつま芋卵」を使うのが基本。特産のカツオの頭を砕いた粉と、さつま芋をまぜたエサで育てられたニワトリから生まれます。カツオの頭にはDHAがたくさん含まれているので栄養豊富です。

温たまらん丼は、温泉たまごをメインに、各店舗が独自に商品開発をしています。使われる食材は、カツオやウナギ、黒豚などさまざまです。指宿は、食の宝庫でもあります。夏の名産にはオクラ、冬の名産にはそらまめ。

温たまらん丼はバリエーション豊かで、同じものはありません。温泉たまごをのせることによって、食感が変わり、味にまろやかさが出ます。こだわりの地元食材に温泉たまごがとろ〜り絡んでたまりません。

温たまらん丼の歴史

2009(平成21)年に、中心商店街の活性化と魅力ある街づくりを目指して指宿商工会議所、商店街、観光協会などが連携しました。

町おこしの一環として「指宿ならではの、指宿にしかない、こだわりの名物料理」の商品開発に取り組み、温泉地ならではの温たまらん丼を完成させました。温たまらん丼を提供しているお店は徐々に増え、進化し続けています。

温たまらん丼のスタンプラリーも実施されています。スタンプカードは、温たまらん丼を提供している各店舗に置かれています。景品がなくなり次第終了です。

スタンプの数によってもらえる景品が違います。スタンプ5個で特製キーホルダー、スタンプ10個で温たまエコバッグ、スタンプ17個で特製どんぶりです。実施期間と交換期間が違うので、よく確認しましょう。

指宿では、温たまらん丼以外にも「たまらん」シリーズが誕生しています。温泉たまごと旬の野菜をコラボさせた黒豚料理「温たまらん豚(とん)」や2つの原酒を絶妙にブレンドし35度に仕上げた「たまらん焼酎」などを開発して地元の名物として商品化しています。

温泉たまごが作られる砂むし温泉

指宿といえば砂むし温泉。温たまらん丼の温泉たまごも砂むし温泉の源泉で作られています。

砂むし温泉は、砂に埋まって温まる入浴方法です。海岸に自然に湧き出る温泉によって温められた砂を利用しています。砂むし温泉のある海岸一帯には、約70〜80度のお湯が流れています。

波の音に耳を傾け、海岸の景色も楽しめる天然のサウナです。熱い砂の中に10〜15分ほどいると、全身から汗が噴き出して爽快な気分に。指宿の天然砂むし温泉は、世界的にもめずらしく多くの方が訪れています。

指宿の砂むし温泉は、老廃物の排出や炎症性・発痛性物質を洗い流す効果などが期待できます。この他にも、腰痛や関節痛、冷え性や便秘、全身美容などに効能があるとされています。

砂むし温泉の効果は、なんと普通の温泉の3〜4倍。砂むし温泉の効果効能は、鹿児島大学医学部の田中信行教授たちによる調査で実証されています。

指宿に来たら立ち寄りたい長崎鼻

鹿児島は、1年を通して暖かい気候の地域です。そして、指宿周辺は東洋のハワイと呼ばれるほど南国感にあふれた温泉地です。毎年4下旬に行われる市長の「アロハ宣言」から10月下旬まで、市職員や銀行職員などはアロハシャツを着用します。

そんな指宿には、さまざまな観光スポットがあります。中でもおすすめなのは長崎鼻です。

長崎鼻とは、薩摩半島の最南端に突き出た岬のことです。ウミガメの産卵地でもある長崎鼻は、浦島太郎が竜宮へ旅立った岬と言い伝えられていて「竜宮鼻」の別名を持ちます。乙姫様を祀った龍宮神社は、縁結びのパワースポットとして有名です。

岬からは薩摩富士と呼ばれる開聞岳(かいもんだけ)が眺められます。また、海上に浮かぶ屋久島や硫黄島の景色を楽しむことも。青い海と空、山が一面に広がる景色は雄大です。ぜひ一度は立ち寄りたい薩摩半島最南端の岬です。

岬にある薩摩長崎鼻灯台は、日本ロマンチスト協会が展開している「恋する灯台プロジェクト」で、「恋する灯台」に認定されています。灯台までは遊歩道が整備されていて、カップルのデートスポットとしても人気です。

指宿へのアクセス方法

鹿児島中央から指宿駅へのアクセス方法はさまざまです。バスやフェリーなどがありますが、JRを利用するのがおすすめです。いぶたまの愛称で親しまれている観光特急「指宿のたまて箱」を利用すると、約1時間で指宿に到着します。

指宿のたまて箱は、人気の観光地、長崎鼻の竜宮伝説から生まれました。竜宮伝説といえば、誰もが知る浦島太郎が登場する物語。

外観は、海側が白、山側が黒のツートンカラーと個性的。車内は、モノトーンの外観とは対照的でカラフルです。海をイメージしたシートカバーやステンドグラスをはめ込んだ本棚、魚たちのイラストなど見どころ満載です。

また、指宿のたまて箱にはおもしろい仕掛けがあります。浦島太郎がたまて箱を開けると出てきた白い煙をイメージし、なんとドアの上部からミストが出てきます。

車内に置かれている小さなたまて箱も忘れてはいけません。たまて箱にメッセージを入れると、車内アナウンスで流してくれる「言霊サービス」もあるので、ぜひ試してみてください。

そして、錦江湾や桜島の絶景も楽しんでいたら、あっという間に指宿に到着します。

鹿児島県指宿市の位置

まとめ

指宿の温たまらん丼といっても、お店によって全く違います。どのお店も安心・安全の地元食材を使っています。指宿の魅力が詰まった温たまらん丼は、自慢のご当地グルメです。

鹿児島県の指宿市に訪れた際は、温たまらん丼をぜひ食べてみてくださいね。砂むし温泉でひと汗かくのもおすすめです。

\ テンポススター加盟店を募集中! /