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2023/12/28
神奈川のご当地B級グルメ「三崎まぐろ」とは?特徴や歴史を紹介

この記事の目次
三浦半島の最南端に位置し、日帰り観光地としても人気の三崎港。大正時代にまぐろの取引が行われて以来、日本有数の「まぐろの町」として栄えてきました。
漁港の近くには、まぐろを扱うお店や食堂が並び、普段は食べられないような料理にも出会える町です。今回は三崎港のご当地グルメ、三崎まぐろの特徴やおいしさ、人気の秘密についてご紹介します。
三崎まぐろとは?特徴や旬の時期も
三崎まぐろは、神奈川の三崎港で水揚げされるまぐろのことをいいます。古くから遠洋漁業の地としても知られている三崎港では、太平洋や大西洋、インド洋などの漁場を訪れて、数か月に渡って漁を行います。
そこでとれた魚は船内の冷凍庫に入れて持ち帰ってくるため、三崎では世界各地の上質なまぐろが集まってきます。
まぐろの中でも高級といわれる「くろまぐろ」や「ミナミまぐろ」、食べやすい「メバチまぐろ」など、さまざまな種類が水揚げされるなかで、三崎港では特にメバチまぐろの取引が多いのだそうです。
あっさりとしていて脂ののりもしっかり味わえるメバチまぐろは、お刺身やお寿司はもちろん、ソテーや煮つけにしてもおいしいと言われています。
三崎港で獲れるまぐろは、種類によって旬の時期が異なりますが、高い冷凍技術によって、一年を通して鮮度のよいおいしいまぐろを食べることができます。
三崎まぐろの歴史や由来

もともと地形が漁港に向いていた三崎町では、大正11年に三崎魚市場が開かれ、まぐろの取引がはじまりました。
この頃は生のまぐろが取引されていましたが、昭和30年代には「冷凍船」の登場によって、冷凍のまぐろが広く流通するようになりました。その後、冷凍船の普及によって、三崎港を拠点に遠洋漁業が行われるようになり、旬のまぐろを求めて世界の海へ漁に出るようになっていったそうです。
現在は、冷凍のまぐろが運ばれてそのまま出荷される、新しい流通の形に対応できるようになり、2018年には日本初の冷凍まぐろ専門卸売市場として、多い日では900本ものまぐろを扱い、首都圏を中心に毎日出荷されているそうです。
三崎まぐろのおいしさと人気の秘密

せっかく三崎港に来たら、おいしいまぐろ料理を味わいたいですよね。
三崎のまぐろは、港近くのお店で気軽に食べることができます。定番のお刺身やお寿司はもちろん、ほかの地域ではあまり見られない、多彩なまぐろ料理にも出会えます。また、カマや内臓、卵などのまぐろを使った珍味を食べられることでも有名です。
中でも人気なのは、赤身や漬け、びんとろ、ねぎとろなど、さまざまな種類のまぐろがたっぷりとのった丼。一枚一枚の切り身が大きく、食べ応えも抜群です。豪快な盛り付けやとろけるような味わいは、まぐろ好きにはたまらない一品です。
ほかにも、まぐろのカルビ焼きや心臓のバター焼き、皮やわた(胃袋)などを使った小鉢など、ちょっと変わったオリジナルの創作料理が味わえるお店もありますよ。
また、三崎のまぐろが人気の理由として、「みさきまぐろきっぷ」の存在も忘れられません。
みさきまぐろきっぷは、京浜急行電鉄が発売しているきっぷ券。一定区間内の電車やバスの乗車券に、33店舗のお店から食事が選べる「まぐろまんぷく券」、レジャーやお土産店など21施設で使える「三浦・三崎おもひで券」がセットになったものです。
三崎のまぐろはもちろん、三浦半島を存分に満喫できるお得なきっぷなので、ぜひ活用してみてくださいね。
三崎に来たら立ち寄りたい「城ヶ島」

ここからは、三崎周辺の観光スポットをご紹介します。三崎港に来たらぜひ立ち寄ってほしいのが、三浦半島の先端にある「城ケ島」です。
神奈川県最大の自然島と言われる城ヶ島は、雄大な自然が作り出した特有の地形に加えて、美しい海岸風景など、見どころたっぷりの観光スポットです。1周4kmほどの小さな島なので、歩いて2時間ほどで全体を見てまわることができます。
城ヶ島大橋を渡って、東側にあるのは県立城ヶ島公園。海に囲まれた高台にあり、視界をさえぎるものがないため、朝日や初日の出が鑑賞できる絶景スポットにもなっています。また、解放感のある広場では、ピクニックや海岸を見ながらのんびりと過ごすこともできますよ。
今度は岩場のほうに向かっていくと、自然の造形美とも言える「馬の背洞門(うまのせどうもん)」が見えてきます。これは、海蝕洞穴(かいしょくどうけつ)と呼ばれ、波や雨風の浸食によってできたものだそう。
このように、城ヶ島には強い風や荒波によってできた、特有の地形や景観がたくさんあります。また、1月下旬から2月中旬にかけては、約30万本の八重咲きのスイセンが咲き誇り、園内に広がる甘い香りが、不思議と気持ちを穏やかにしてくれます。
ほかにも、天然記念物のウミウに出会えたり、灯台の近くにある展望台で360度の大パノラマが楽しめたりと、見どころ満載のスポットになっています。
三崎港へのアクセス

ここからは、三崎港へのアクセスをご紹介します。都心からの場合、京浜急行電鉄を利用するのがおすすめです。
品川駅から横浜駅を経由して、三崎口駅までは約65分の道のり。そこから京浜急行バスの三崎港行きに乗ると、約20分でバス停に到着します。混雑している場合は、一つ前の三浦海岸駅で下車して、同じく三崎港行きのバスに乗って向かうことも可能です。
車で向かう場合は、東京方面から首都高速湾岸線の並木IC、衣笠IC、三浦縦貫道路(有料)を経由して、三崎口まで約1時間40分の道のりです。三崎口駅からは県道26号を経由して、約15分で行けるようになっています。電車や車に乗りながらちょっとした旅行気分も味わえるので、ぜひお好きなルートを選んでみてくださいね。
神奈川県三浦市の位置
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まとめ
今回は神奈川県三崎港のご当地グルメ、三崎まぐろについてご紹介しました。世界各地の海から水揚げされた三崎まぐろは、さまざまな料理で楽しむことができますよ。
上質なまぐろがそろう三崎港やその周辺のお店で、絶品の海の幸を堪能してみてくださいね。
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