博多福岡県

2024/01/16

福岡のご当地B級グルメ「博多ラーメン」とは?特徴や歴史を紹介!

福岡といえば博多ラーメン。札幌ラーメン、喜多方ラーメンと並ぶ、日本三大ラーメンの一つとされています。日本だけではなく、海外でも有名なラーメンです。

そんな博多ラーメンの特徴と歴史について探っていきましょう。

博多ラーメンの特徴

福岡市のラーメンには、大きくわけて博多ラーメンと長浜ラーメンの2つありますが、明確な違いはないといわれています。

博多ラーメンの特徴を3つにわけて紹介します。

博多ラーメンには、島原素麺のような白っぽい極細のストレート麺が使われています。しなやかなコシがあり、のど越しがいいです。ちなみに、福岡県はラーメン専用の小麦粉、ラー麦を開発しています。ラーメンだけではなく、やきそばやちゃんぽんなどの中華麺を使用した料理にも使われています。

細麺が使われている理由は、麺にスープがよく絡むようにするためや、早く食べられるようにするためです。これは、鮮魚市場と隣接する長浜屋台がきっかけです。市場で働く方々に短時間でラーメンを提供するために、茹で時間の短い細麺が使われました。

ほとんどのお店では、麺の硬さを聞かれます。麺の硬さの種類は、主にバリカタ、カタ、普通、やわ、バリやわです。

地元では、バリカタで博多ラーメンを注文される方が多いそうです。もっと硬い、針金や粉落としで注文される方もいます。

麺だけおかわりできる替え玉システムも特徴的です。博多ラーメンは伸びやすいので少量で提供されます。大盛りはありませんが、替え玉があるので満足できます。替え玉をするタイミングは、スープが冷めないように1玉目を完食するまえに頼みましょう。スープのおかわりはできないので、ある程度残しておくことが大切です。

具材

ほとんどのお店は、ネギのみ、ネギとチャーシューのみなど、シンプルな具材です。この他にも、キクラゲやメンマ、もやしや海苔などをトッピングするお店もあります。

キクラゲをトッピングするようになったのは、もともと海苔の代用だったそうです。海苔は価格変動が激しかったので、比較的価格が安定しているキクラゲが使われるようになりました。

お店のテーブルに無料トッピングとして、紅しょうがや高菜唐辛子、白ごまが置かれていることもあります。

いきなりトッピングを入れるのではなく、まずはそのまま味わいましょう。スープを楽しんだあとに、少しトッピングを加えて、味の変化を楽しむのがおすすめです。

トッピングが置かれているのには理由があります。
博多ラーメンが誕生した当時は、豚のエサは現在のようなとうもろこしなどを主原料とした配合飼料ではありませんでした。廃棄物や家庭から出る残飯が多かったので、クセの強いとんこつスープだったのです。そのクセを軽減するために、白ごま(すりごま)をトッピングするようになりました。

ちなみに、博多ラーメンに白ごま(すりごま)を入れることを考えたのは、福岡市早良区西新の「博多ラーメンしばらく」の創業者・外村泰徳さんです。

スープ

博多ラーメンといえば、濃厚なとんこつスープ。コラーゲンが溶け出し、とんこつスープにとろみが出ています。澄んでいるものと白濁したものがありますが、現在主流なのは白濁したとんこつスープです。

味付けや色合い、具材などはお店や地区によって違います。豚の頭骨や背骨、豚足など、どの部位を使うか、骨の下処理の仕方、煮込む時間、加える脂の量なども、お店によって違います。豚骨特有の匂いも、より立たせるか、できるだけ取り除くかなど、お店ごとにこだわりがあります。

博多ラーメンの歴史

博多ラーメンのルーツは諸説あります。元祖といわれるとんこつラーメンの発祥地は、福岡県久留米市。九州のとんこつラーメンの始まりは、昭和12年に開業したラーメン屋台「南京千両」といわれています。

「南京千両」の創業者・宮本時男さんは、もともとうどんの屋台を営業していました。当時、横浜や東京で支那そばが流行しているという情報を得て、現地の支那そば屋で修行を積みました。

長崎県島原市の生まれだった宮本さんは、慣れ親しんだ長崎ちゃんぽんのスープからもヒントを得て試行錯誤を重ね、とんこつラーメンを完成させました。

その後、昭和22年ごろに玉名「三九」で白濁とんこつスープが生まれました。

玉名「三九」は「濁りの少ない、澄まし仕立てのとんこつスープ」を作っていました。そんなある日、母親にスープの火加減を任せて出かけました。すると、帰ってきたときには、とんこつスープが煮詰まり白濁していました。しかし、白濁したスープを飲んでみると、おいしく「白濁とんこつスープ」は九州各地に広がっていきました。

ちなみに、玉名「三九」のラーメンに感銘を受けた方が、熊本ラーメンの発祥店である「松葉軒」を開業します。「こむらさき」「桂花」「味千」などの先駆けのお店です。

博多に来たら立ち寄りたい中洲

商人の街として栄えた活気のある博多には、九州一の歓楽街として有名な中洲があります。おいしい食べ物がたくさんあり、多くの方が訪れています。博多ラーメンはもちろん博多名物のもつ鍋や焼き鳥など、地元の食文化を楽しめます。

屋台でおいしいものを食べながら、地元の人々とおしゃべりできるのも魅力的です。中洲は博多の中心部にあるので、アクセスが便利です。福岡観光には外せない人気のスポットです。

福岡へのアクセス方法

福岡県は、空路でも陸路でもアクセスしやすい場所にあります。東京・名古屋・大阪から向かうなら、福岡空港・北九州空港に行ける飛行機が便利です。

福岡空港から地下鉄に乗ると、約5分で博多駅に到着します。北九州空港から小倉駅までは、バスで約35分です。中国や四国地方、九州内での移動の場合は新幹線を利用するのがおすすめです。広島からは約1時間、鹿児島からは約1時間50分で到着します。

福岡県福岡市の位置

まとめ

博多ラーメンは、お店によって味わいが違い、こだわりの一品を楽しめます。替え玉システムを利用して、トッピングで味に変化を加えるのもおすすめです。

福岡に訪れた際は、博多ラーメンをぜひ食べてみてくださいね。

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