愛媛県

2024/03/18

愛媛のご当地B級グルメ「今治焼豚玉子飯」とは?特徴や歴史を紹介!

今治焼豚玉子飯は、愛媛県今治市のご当地B級グルメです。平成23年(2011年)に、近畿・中国・四国B-1グランプリin姫路で「B-1グランプリ」に初出場し、ブロンズグランプリ(3位)を獲得したことで、県外の方に知られるようになりました。それ以降、出場した「B-1グランプリ」では、上位入賞を果たしています。

そんな今治焼豚玉子飯の特徴と歴史について探っていきましょう。

今治焼豚玉子飯の特徴

どんぶりにご飯をよそい、スライスした焼豚と半熟の目玉焼きを2つのせ、甘辛いタレをかけるのが、今治焼豚玉子飯の基本スタイルです。やわらかいチャーシューに濃厚なたまご、甘辛いタレのバランスが絶妙で、何杯も食べたくなるおいしさです。

お店ごとにこだわりがあり、少しずつ味わいが変わります。焼豚は、まぜて食べやすいように細かくきざんでいるお店もあります。アクセントにコショウをかけているお店もあります。甘辛いタレと胡椒とのバランスも絶妙です。また、カレー風味のものや生卵がトッピングされているものなど個性的なものもあり、バリエーション豊かです。

今治焼豚玉子飯を食べるときは、まず焼豚とご飯だけを味わいましょう。そのあとは、目玉焼きを1つだけつぶして、どんぶりの半分をかきまぜて食べます。ご飯や焼豚に黄身がとろ〜っと絡まり絶品です。残りの半分も同じように食べます。レンゲでたまごかけご飯みたいな感覚で食べられるので、子どもからも人気です。

今治焼豚玉子飯の歴史

今治焼豚玉子飯の発祥店は「五番閣」という老舗の中華料理店といわれています。最初は、まかないとしてご飯にチャーシューをのせて煮汁をかけて食べていました。そして、チャーシューを煮ている間に作った目玉焼きをのせたらおいしかったことから、今治焼豚玉子飯が誕生したといわれています。簡単に作れて栄養もたっぷりとれるように考案されたものだそうです。「手軽に食べられる」「食べ応えがある」とスタッフから好評でした。

その後「五番閣」は閉店しましたが、修行していた料理人が独立したお店で提供をはじめたものが口コミで広がり、今治市のソウルフードとなりました。今治焼豚玉子飯を受け継いだ方々が開いたお店は「重松飯店」と「白楽天」といわれています。

今治焼豚玉子飯は、当時から提供時間のはやさが自慢でした。今治人はせっかちで「早く食べて早く帰りたい」と思う方が多かったことから、なんと注文後1分ほどで提供しているお店もあるそうです。早く提供するために今治焼豚玉子飯の作り方は、とってもシンプルです。どんぶりにご飯をよそい、焼豚をのせ半熟の目玉焼きをトッピングし、甘辛いタレをかけて提供します。

安くて早くておいしいうえにボリューム満点の今治焼豚玉子飯は、当時の男子中高生からの人気が高かったそうです。今治焼豚玉子飯は、今治人の気質から生まれたソウルフードです。また、造船業が盛んな今治では、調理に使う鉄板が手に入りやすかったことも関係しています。今治焼豚玉子飯は、またたく間に愛媛県の人気メニューとなりました。

2006年には「焼豚玉子飯世界普及委員会」が結成されます。当初は、メディア対応を行う広報的な役割を果たしていました。2010年には「尾道てっぱんグランプリ」で出店デビューし、みごと優勝します。その後「今治焼豚玉子飯世界普及委員会」に改名し、まちおこし団体になりました。

愛媛の観光情報

愛媛に訪れた際は、今治焼豚玉子飯が食べられる今治市で観光も楽しんでみてはいかがでしょうか。今回は、今治市にある3つの人気観光スポットを紹介します。

今治城

「今治城」は、江戸時代初期に城づくりの名人といわれた藤堂高虎が築いたお城です。昭和55年(1980年)以降に、天守閣や鉄御門などの再建が進み、雄大な城郭の姿がよみがえりました。瀬戸内海に面した城の堀は、海水が出入りするめずらしい構造になっているので、魚の泳ぐ姿を見ることができます。また、360度パノラマの展望台になっている天守閣の最上階からは、瀬戸内海・しまなみ海道の絶景を楽しめます。夜にはライトアップが行われ、幻想的な光景を見られる今治城は、デートスポットとしても人気です。

タオル美術館

「タオル美術館」は、タオルとアートが融合した美術館です。タオルの産地として有名な今治ならではの観光スポットです。おしゃれでモダンな建物に目を惹かれます。館内では、タオルを使ったアート作品を楽しんだり、タオルの製造工程を見学したりできます。レストランやカフェもあり一日中過ごせる美術館なので、ファミリーにも人気です。約1万坪の広々としたヨーロピアンガーデンでは、四季折々の花が出迎えてくれます。

よしうみバラ公園

「よしうみバラ公園」は、年中美しい花を楽しめる瀬戸内海の大島にある公園です。バラの名所で、春にはソメイヨシノ、秋にはフユザクラを見ることができます。園内には、世界各地から集められた400種ものバラがあります。喫茶コーナーや子ども向けの遊具がそろった広場もあり、全国から多くの人が訪れる観光スポットです。

愛媛のアクセス方法

愛媛のアクセス方法はさまざまです。おすすめのアクセス方法をいくつか紹介します。所要時間は、季節や天気などによって変わります。

東京から愛媛に向かうなら飛行機を利用するのがおすすめです。羽田空港から松山空港までは、約1時間20分で到着します。松山空港から今治へ向かう場合は、空港発のリムジンバスを利用すると約1時間30分で今治駅前に到着します。

京都駅から松山駅までは、約4時間です。岡山駅、高松駅からは今治駅、松山駅までの特急があります。今治駅までは約2時間、松山駅までは約2時間30分です。

車でゆっくりドライブを楽しみながら愛媛に向かうのもおすすめです。最適なアクセス方法を探してみてくださいね。

愛媛県今治市の位置

まとめ

今治焼豚玉子飯は、中華料理店のまかないで出されていたものが進化した料理です。「安くて早くてうまい」焼豚玉子飯は、愛媛県のソウルフードです。飲み会後の〆の一品にもなっていっています。お店によって味わいの違う今治焼豚玉子飯は、食べ比べを楽しめるご当地B級グルメです。

愛媛に訪れた際は、今治焼豚玉子飯をぜひ食べてみてくださいね。

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