ランキング
2023/08/21
日本の伝統的な料理の旅:地域別に楽しむ日本の食文化

この記事の目次
日本はその多様性と美味しさで世界的に有名な伝統的な料理を提供しています。この記事では、訪日客が日本各地の地域ごとに異なる伝統的な料理を体験できるように、おすすめの食べ物を紹介します。
日本の食文化を存分に楽しみ、地域ごとの個性あふれる料理を味わってみましょう。
北海道の伝統料理と食文化

北海道は日本の中でも一番北に存在する地域で、新鮮なシーフードや野菜が豊富な場所です。海の幸と山の幸が絶妙に融合した料理が特徴です。
例えば、下記のような食べ物が名物です。
海鮮丼(かいせんどん)

新鮮な魚介類をたっぷりと盛り付けたご飯の上に乗せた海の幸の贅沢な丼料理です。海に近い街では海鮮丼を提供する飲食店が多いです。
ズワイガニ・ホタテ・サーモン・イクラ・ウニなどの人気の具材がたっぷりのった海鮮丼は、北海道に行ったら絶対に味わいたい逸品ではないでしょうか。
ジンギスカン

ジンギスカンは、羊肉をオリジナルのタレで食べる料理で、北海道グルメとして人気があります。
牛肉や豚肉ではなく、ラムやマトンといった羊肉を使用すること、中央が盛り上がったユニークな鍋で調理するのが、大きな特徴です。
たっぷりのお野菜も、甘酸っぱいタレでモリモリ食べられてヘルシーなうえ、ちょっとクセのある羊肉の風味が、あとをひく美味しさ。
特に札幌市周辺ではたくさんのジンギスカン店があるので、一度は体験したい北海道グルメです。
スープカレー

カレールーをスープ状にした北海道発祥のカレーで、具材やスパイスの組み合わせが多様で個性的な味わいが特徴です。
また、辛さの調整も自由自在なので、辛党の方にも、辛いものが苦手な方にも、おススメできます。
北海道各地に数多くのスープカレー専門店がありますので、ぜひ足を運んでみてください。
ザンギ

ザンギは北海道名物の揚げ物で、鶏のもも肉を衣をつけて揚げたものです。
唐揚げとの違いに明確な定義はありませんが、ザンギは揚げる前にしっかりと鶏肉に下味をつけるのが特徴のひとつです。
北海道の屋台や観光地周辺などで手軽に味わえるので、お土産にもおすすめです。
東北地方の伝統料理と食文化

東北地方は日本の北に位置する地域の総称で、青森県、岩手県、秋田県、宮城県、山形県、福島県が含まれます。
冬は寒く雪が降り積もる地域であるため、自然の恵みに恵まれ、伝統的な料理が多く存在します。
例えば、下記のような食べ物が名物です。
牛タン料理

牛タンは、宮城県で有名なご当地B級グルメの一つです。特に有名な仙台は、牛タン消費量が日本一です。仙台ではさまざまな牛タン料理がありますが、定番は「牛タン焼き」です。
牛タンには大きく分けて4つの部位があります。ですが、仙台の牛タン焼きに使われる部位はほんの一部です。牛タンの部位のなかでも最も脂がのっていてやわらかいタン元〜タン中とよばれる部位しか使われません。やわらかい部位を職人が丁寧に切り込みを入れて厚切りにカットしているので、食べごたえもあります。
かたい舌の先端部分はカレーやシチュー、スープなどに使われます。煮込むことで、とろける食感と深みのある味わいになるので、牛タンで捨てられる部分はなく無駄がありません。また、最近ではハンバーグなどの新商品も続々と開発されています。牛たんは、焼き料理や煮込み料理が一般的ですが、このほかにも刺身やたたきなど、めずらしい牛たん料理を提供しているお店もあります。
きりたんぽ鍋

秋田県の伝統的な郷土料理で、もちもちしたきりたんぽ(餅米の棒状の食
品)を鍋に入れて野菜や鶏肉と一緒に煮込んだ温かい料理です。
寒い時期に温かいきりたんぽを味わうことで日本の冬の醍醐味が楽しめます。
盛岡冷麺

岩手県盛岡市のご当地B級グルメ「盛岡冷麺」は、大人から子どもまで誰もが大好きなご当地B級グルメで、約70年前に誕生したとされています。
麺は小麦粉とでんぷんで作られたツルッとした食感とコシがあり、さらに牛ガラなどでダシをとったスープも牛の旨みをこれ以上ないほど引き出しコクを強めます。
スープにはキムチが入っており、キムチが好きな人や辛いのは苦手…という人、誰にでも合うように盛岡冷麺を取り扱うほとんどの店舗ではその辛さを3〜5段階で選べるようになっています。
喜多方ラーメン

「喜多方ラーメン」は、福島県の会津地方にある喜多方市が発祥のご当地ラーメンです。
太い麺はコシがありながら柔らかさもあり、スープとの相性が抜群によくて、食べるとお代わりしたくなるほどその美味しさには魅了されることでしょう。
スープの定番は醤油ベースかとんこつスープですが、実は取り扱い店舗により煮干しを使ったスープや味噌味、塩味など個性があるのも喜多方ラーメンの良さです。
いも煮

東北地方で広く食べられている郷土料理で、さつまいもやじゃがいもを醤油ベースのだし汁で煮込んだ煮物です。
広い地域で愛されている料理のため、具材や調味料に違いがあります。しばしば「芋煮戦争」などと呼ばれるほど芋煮が愛されています。
関東地方の伝統料理と食文化

関東地方は首都圏である東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、茨城県、栃木県、群馬県を含む地域で、日本の政治や経済の中心地です。
人口も多いため、たくさんの種類のご当地グルメが存在し、愛されています。
もんじゃ焼き

東京湾周辺で愛される伝統的な鉄板焼き料理で、小麦粉と具材を鉄板で炒め合わせて食べます。
具材にはキャベツやイカ、干しエビなどを入れて、魚介の旨みや野菜のシャキシャキとした食感が楽しめるようになっています。
また、「はがし」という小さなヘラを使って食べるのが特徴で、とろっとした口当たりや香ばしいソースの香りが食欲をそそる一品です。
そば

関東地方の栃木・茨城県はそばの生産地であり、美味しい手打ちそばが楽しめます。
昔の日本では、旅の途中で手軽に食べられる料理として長年親しまれてきました。今での駅のホームに立ち食い蕎麦屋があるなど、旅行のお供として広く愛されています。
ラーメン・焼きそば・油そば

今や世界中で人気にある「ラーメン」。
特に東京はラーメン店の激戦地であり、麺類の飲食店はどこを歩いてもお店があるというくらいにひしめき合っています。
油そばも武蔵野市が発祥と言われており、関東で多くお店が見受けられます。
価格も800~1500円とリーズナブルに味わうことができ、日本では追加でご飯や餃子、チャーハンをセットで注文するのが人気です。
北信越地方の伝統料理と食文化

北信越地方は新潟県、石川県、長野県、富山県、福井県からなる日本海に面した地域を指します。
東北地方同様、冬は雪が降り積もる地域で、特にカニやホタルイカなどの海産物が有名な地域です。
信州そば

長野県を代表するそばで、細めの麺とさっぱりとした味わいが特徴です。
長野県は、山が多く、米作りが難しい地域であることから蕎麦の生産が盛んで、そこから手打ちそばが誕生したと言われています。
もう一つの理由としては、長野県が古くから交通の要所としての役割を持っていることに関係しています。長野県の外から来た旅人や武士などが長野県を通る際に手軽に食べられる料理として手打ちそばが人気となりました。
豚肉に味噌を塗ってパン粉で揚げた信州ならではの郷土料理です。
へぎそば

新潟のへぎそばは、つなぎに海藻の布海苔(ふのり)を使い、「へぎ」と呼ばれる器に盛り付けた、魚沼地方発祥の郷土料理です。
へぎそばの「へぎ」は、剥ぎ板で作った四角い器のことで、もともとは養蚕の現場で使われていたものを活用したと言われています。「へぎ」という言葉は剥ぎ板の「剥ぐ」が語源で、「剥ぐ=はぐ=へぐ」のように訛りが加わったと言われています。
金沢おでん

「金沢おでん老舗50年会」による金沢おでんの定義は、金沢の食材を使うことと、1年中食べられることです。
1年を通して四季折々の食材を楽しめる金沢おでんは、地元の人々に親しまれています。加賀野菜はもちろん、めずらしい具材が入っている金沢おでんはぜひ食べてみたい一品です。
加賀料理

越前ガニは福井県で水揚げされる雄のズワイガニのブランドのことで、旬は11月6日~3月20日までの冬の期間です。
日本の海の中でも福井県の漁港で採れるズワイガニだけにこの名前が付けられ、その品質や味の良さから、越前ガニは「冬の味覚の王様」とも呼ばれています。
お刺身や焼き、茹で、お鍋と一緒に食べるなど食べ方もさまざまです。
東海地方の伝統料理と食文化

東海地方は静岡県、愛知県、三重県、岐阜県がある地域を指します。
関東地方と関西地方の間に位置し、物流が盛んだったことから様々なグルメがあります。
うなぎ

静岡県ではうなぎの養殖が盛んで、発祥の地と言われています。
ブランドの一つである「浜名湖うなぎ」は、個体一匹一匹を消費者が追跡できるほど、食の安全性に配慮した逸品です。ほかにも大井川の伏流水で育てられた「静岡うなぎ(吉田うなぎ)」、富士山の伏流水で絞めた「三島うなぎ」があります。
静岡の浜松周辺はうなぎの調理法における「東西の境目」とも言われ、関東風と関西風2つの食べ方が楽しめます。関東風は焼いたうなぎを一度蒸し、タレをつけて焼きます。うなぎを蒸すことで、ふっくらやわらかい身の食感が楽しめるのが特徴です。
味噌カツ

味噌カツは愛知県のご当地グルメで、コクのある豆味噌の香りが口いっぱいに広がります。ソースとは違った味わいでインパクトがあります。
味噌かつに使われる味噌だれは、八丁味噌などの豆味噌に砂糖やみりんを加えて甘くし、だしなどでのばして作られています。お店によってたれの配合はさまざまですが、基本的には甘辛い味付けです。
伊勢うどん

三重県の伊勢で食べられるうどんで、太くてやわらかい麺に、だしの効いた黒いつゆをかけた一品です。
今から200年ほど前、江戸時代では伊勢神宮参拝が大ブームとなり、「一生に一度は」と老若男女から犬に参拝を頼んで行ってもらうほど人気あったようです。
鶏ちゃん

鶏ちゃんは、郡上市を中心とする岐阜県・奥美濃地方の郷土料理です。
醤油や味噌、にんにくをベースにしたタレに鶏肉を漬け込み、キャベツやもやしなどの野菜といっしょに焼いて食べます。
はじめは、特別な日に食べる料理でしたが、1960年ごろから郡上や下呂を始めとした地元の精肉店や居酒屋が独自の鶏ちゃんを作り出し、さまざまな地域で食べられるようになりました。
関西地方の伝統料理と食文化

関西地方は大阪府、京都府、兵庫県、奈良県、滋賀県、和歌山県がある地域を指します。
鉄道が普及しているため、移動もしやすく短い期間でさまざまな地域に向かうことができます。
たこ焼き(たこやき)

大阪の名物料理であるたこ焼きは、日本国内外で非常に人気があり、ふんわりとした生地の中に入っているタコの食感が楽しい一品です。
外側はパリッとした食感に仕上げられ、ソースやマヨネーズ、青のり、かつお節などのトッピングも外国人には好評です。
大阪にはたこ焼きの専門店が数多くあり、それぞれ独自の味やバリエーションが楽しめます。
茶そば

茶そばとは、京都府で食べられている緑色のお蕎麦です。蕎麦に宇治抹茶を混ぜて作っている、いわゆるかわり蕎麦の一種として知られています。
ツルツルしていて喉越しの良いのが特徴で、食べた瞬間に抹茶の豊かな風味が口の中全体に広がります。
香り豊かなので、麺つゆにつける前に、まずはそのまま食べてみることをおすすめします。
神戸牛

神戸牛とは、純血の血統を持つ兵庫県産の牛・但馬牛の中から、出荷の際に神戸肉流通推進協議会が生育環境や血統、肉質など厳格に審査し、その厳しい基準を満たした但馬牛にだけ与えられる称号です。
この基準は、神戸牛、松阪牛、近江牛の日本の三大和牛の中でも一番厳しいと言われており、まろやかで柔らかい肉質を楽しむことができます。
神戸牛といえば鉄板焼きでステーキにして食べるイメージが強いですが、その他に「すき焼き」や「ローストビーフ」、「ビーフシチュー」などで食べるのもおすすめです。
柿の葉寿司

柿の葉寿司は、奈良を代表する郷土料理のひとつです。ひと口大に握った酢飯に塩漬けした鯖の切り身を乗せ、柿の葉で包んだ押し寿司です。
かつて、祭事や祝事などでご馳走として振る舞われていた「柿の葉寿司」は、そのおいしさから、今もなお奈良の名物として愛され続けています。
クエ鍋

和歌山県の沿岸地域で獲れる「クエ」を使った鍋料理「クエ鍋」。幻の高級魚といわれているクエを堪能できるクエ鍋は、地元の人々に親しまれています。
プリプリとした食感と淡泊ながら濃厚な味わいが口いっぱいに広がります。また、ゼラチン質が多く含まれるアラも絶品で「幻の高級魚」といわれるのも納得です。
中国地方の伝統料理と食文化

中国地方は岡山県、広島県、山口県、島根県、鳥取県を指す地域です。
岡山県、広島県、山口県は瀬戸内海に面しており、新鮮な海産物が特徴です。
島根県、鳥取県は日本海に面しており、瀬戸内海とはまた違う海産物を味わうことができます。
牡蠣料理

広島県の牡蠣は日本一の生産量を誇り、広島湾に注ぐ中国山地から流れる川が栄養たっぷりのふっくらとした美味しいかきを作り上げます。
なかでもオススメはバーベキュースタイルで焼きがきが味わえる「カキ小屋」。かきのシーズン(10月~5月頃)のみの営業ですが、海の近くの小屋で採れたて新鮮な牡蛎を炭焼きでいただきます。アツアツジューシーな身をじっくり堪能してみては?
えびめし

岡山で子どもからお年寄りまで幅広く愛されている「えびめし」。
カラメルソースやケチャップ、カレー粉やスパイスなどを合わせた特製ソースで炒めた真っ黒な見た目のチャーハンのような料理です。
ふぐ刺し

高級魚であるふぐは山口県の県魚で、「ふぐ刺し」は下関を中心に昔から親しまれている郷土料理です。
ふぐには毒があるため、免許をとった料理人しか捌くことが出来ません。
白身魚特有の淡白な味わいと、コリコリとした食感が魅力の料理で、ワケギやもみじおろしを入れたポン酢でいただくのが主流です。
牛骨ラーメン

牛骨ラーメンは鳥取のソウルフードで地元の人々に親しまれています。牛骨でだしをとるラーメンは、全国的にもめずらしく注目されています。
牛骨を丁寧に煮込んでいるので、旨みやコラーゲンがスープに溶け込んでいます。牛脂の香ばしさと甘みがあるスープは、牛骨ならではの濃厚な味わいを楽しめます。野菜のだしをブレンドしているお店もあり、やさしい味わいが好きな方におすすめです。透き通っているスープは、後味のいいさっぱりした口当たりです。
出雲そば

出雲そばは、島根県の出雲地域を代表する郷土料理であり、岩手県の「わんこそば」や長野県の「戸隠そば」と並んで、日本三大そばの一つにも数えられるほど有名なそばです。
そば粉に加えて、そばの皮を一緒に挽いていることから、一般的なそばよりも黒っぽい色をしているのが特徴です。
四国地方の伝統料理と食文化

四国地方は愛媛県、香川県、徳島県、高知県の4県を指します。
温暖な気候と豊かな自然が広がっており、郷土料理も多彩です。
讃岐うどん

香川県の讃岐うどんが有名で、もちもちとした食感が特徴的な麺料理です。
いたるところに讃岐うどん屋があり、価格もリーズナブルで地元で愛されているソウルフード。生卵だけかけるもよし、天ぷらなどをトッピングして食べるとおススメです。
鯛めし

愛媛県の郷土料理で、刺身をお米の上にのせるタイプと、新鮮な鯛をご飯と一緒に炊き込むタイプの2種類あります。
太平洋から黒潮が流れ込む宇和海では、ミネラルなどの栄養素が豊富です。
しかも、入り江が複雑なリアス海岸であるため、養殖場にも適しているのだとか。その海域で育つ鯛は脂ののりがよく、おいしさも抜群です。
徳島ラーメン

コクと旨みがクセになる徳島ラーメン。豚骨と鶏ガラが主流です。ほとんどのお店では、豚骨と鶏ガラを組み合わせてダシを取っています。
また、昆布や鰹節など魚介系を入れたり、香味系の野菜や香辛料を隠し味で使ったりと、お店によってアレンジしています。
かつおのたたき

かつおは、高知県の県魚で日常的に食べられています。
その中でも有名なメニューが、かつおのたたきです。これは、かつおににんにくや玉ねぎ、ねぎなどの薬味を入れた料理で、お店だけでなく家庭料理としても親しまれています。
高知県では冬の一時期を除いて、一年中かつおが食べられています。特に、秋の下りかつおは脂がたっぷり乗っていてさらに美味しいと評判です
九州地方の伝統料理と食文化
九州地方は福岡県、大分県、佐賀県、長崎県、宮崎県、熊本県、鹿児島県からなる地域で、古代日本から海外との交流も盛んで独自の文化が発展していきました。
そんな九州地方で愛されている日本のご当地グルメを紹介します。
もつ鍋(もつなべ)

福岡県の郷土料理「もつ鍋」は、牛の腸(モツ)を使い、ニラやキャベツなどの具材をたっぷりと入れて仕上げた鍋料理です。
市民の間では一年を通して親しまれ、味のバリエーションは多種多様です。王道は醤油ベースの味つけですが、味噌やもつすき焼き、辛味の効いた味つけなども人気があります。炙ったモツをのせた鍋や韓国風の味つけなども登場しており、締めはちゃんぽんの麺を入れるのが一般的です。
地獄蒸し料理

大分県別府市の鉄輪温泉周辺で江戸時代から続いている伝統的な調理方法「地獄蒸し」。地獄蒸しという名前のインパクトやめずらしさなどから話題を集め、注目されています。
地獄蒸しに使われる食材は、野菜や肉、魚介類などさまざまです。シンプルに芋や卵だけ蒸しても絶品です。豚肉とキャベツを蒸したり、鶏肉と芋を蒸したり、アレンジは自由自在です。
シシリアンライス

シシリアンライスは、栄養満点の佐賀のソウルフードです。温かいご飯、甘辛いお肉、たっぷりの野菜がワンプレートに盛り付けられています。ヘルシーかつ食べ応えがあり、地元の人々に愛されているご当地B級グルメです。
平成21年(2009年)に開催された「第1回九州B-1グランプリ」で、シルバーグランプリ(2位)を獲得したことで、県外の方に知られるようになりました。
長崎ちゃんぽん

長崎ちゃんぽんは、たっぷりの具材に食べ応えのある太麺、白濁したスープが特徴です。豚骨ベースのこってり味や鶏がらベースのあっさり味、また豚骨と鶏がらをミックスした味もあります。
長崎近海で取れる海産物、かまぼこ、ちくわ、イカ、小カキ、小エビ、もやし、キャベツなどが入っており、ボリューミーな一品です。
熊本ラーメン

熊本ラーメンは豚骨と鶏ガラ、野菜で煮込まれたスープに中太麺、にんにくチップとラー油が入ったラーメンです。
にんにくは、とんこつの臭みを抑えるために入れられたのが始まりです。
にんにくチップは、刻んだ生のにんにくをきつね色になるまでじっくり炒るか揚げたものです。にんにくチップではなく、焦がしにんにくと呼ぶお店もあります。マー油は、刻んだ生のにんにくを揚げて香ばしさを引き出した油のことです。黒っぽい見た目です。
香ばしいにんにくチップとマー油が、まろやかでこくのあるとんこつスープの旨味を引き立てています。
チキン南蛮

チキン南蛮の発祥地は、宮崎県の延岡市です。
チキン南蛮の「南蛮」は、もともと戦国時代に来日したポルトガル人やその文化を表す言葉です。来日していた人たちの食文化の中に南蛮漬けがありました。南蛮漬けは、唐辛子入りの甘酢だれに食材を漬けて作られる料理です。鶏肉を甘酢だれに漬けていたので、チキン南蛮と呼ぶようになったといわれています。
焼酎

鹿児島でお酒といえば「焼酎」です。鹿児島で作られる焼酎は、産地呼称で「薩摩焼酎」とよばれています。薩摩焼酎は、鹿児島産のさつまいもと水、米麹、芋麹を使い、発酵から製造、貯蔵までのすべての工程を鹿児島県内で行います。
味もさまざまあるので、飲食店でご飯と一緒に飲み比べてみてはいかがでしょうか?
沖縄の伝統料理と食文化
日本の一番南西に位置する沖縄県は、綺麗な海や独自の文化があり、日本人にも観光地として人気です。
食文化も珍しく美味しいものがたくさんあります。
ゴーヤチャンプルー

ゴーヤチャンプルは、沖縄料理の代表的な家庭料理で、「ゴーヤ」という独特の苦味が特徴の野菜と、豆腐、豚肉やスパム、卵などを一緒に炒めて、塩や醤油、かつおだしなどで味付けした料理です。
ゴーヤチャンプルの特徴は、作り方がシンプルながらも栄養価の高い料理であることです。沖縄では暑い気候の中で、ゴーヤのビタミンCやミネラルが豊富なため、夏バテ防止にも良いとされています。
まとめ
日本は地域ごとに個性豊かな伝統的な料理があり、食の魅力の宝庫です。北海道の海鮮丼やジンギスカン、関東地方の寿司やラーメン、東北地方の牛タン料理や地域特有の料理、北信越地方の信州そばや加賀料理、九州地方のラーメン、もつ鍋や各地の名物料理を堪能しましょう。
各地域の伝統的な料理は、その土地の風土や文化を感じることができる絶好の機会です。日本の食文化の多様性と美味しさに魅了されること間違いなしです。ぜひ、訪日の際には地元の伝統的な料理を探求してみてください。
\ テンポススター加盟店を募集中! /