愛知県

2024/06/04

愛知のご当地B級グルメ「あんかけスパゲティ」とは?特徴や歴史を紹介!

あんかけスパゲティは、愛知で親しまれているご当地B級グルメです。

県外でも注目されるようになり、名古屋めしの一つとして知られています。あんかけスパゲティは、茹でたスパゲティにソースを和えるイタリアのパスタとは全く違います。

そんなあんかけスパゲティの特徴や歴史について探っていきましょう。

あんかけスパゲティの特徴

あんかけスパゲティは、直径2.2mmの極太麺を使うのが主流です。麺をゆでたあとは、焼きそばのようにラードで炒めこってり感を出します。そして、中華あんのようなとろみがあるコショウのきいたスパイシーなソースをかけます。トマトベースのソースは、濃厚で奥深い味わいです。

あんかけスパゲティはバリエーションが豊富で、お店によってさまざまなメニューを提供しています。一般的な具材は、玉ねぎやピーマン、ウインナーなどです。そして、ハンバーグやピカタ、エビフライなどをトッピングしたものが人気です。こってりとした味わいでボリューム満点のあんかけスパゲティは、子どもや男性からも喜ばれています。

ちなみに、ソーセージ、ベーコンなど肉類のトッピングは「ミラネーゼ(ミラネーズ)」、野菜のトッピングは「カントリー」とよびます。そして、肉と野菜の両方をトッピングしているものは、2つの頭文字を合わせて「ミラカン」とよばれています。この「ミラカン」があんかけスパゲティの定番です。

あんかけスパゲティの歴史

あんかけスパゲティの元祖といわれているお店は「スパゲッティ・ハウス ヨコイ」です。昭和34年(1959年)ごろ、ホテルの洋食部門でシェフをしていた横井博さんは「日本人が馴染みやすいうどんみたいなスパゲッティを広めるにはどうしたらいいのか」と悩んでいました。

そして横井博さんが考えついたのは、イタリアパスタの定番のミートソースと、自身が得意な洋食のデミグラスソースをアレンジすることでした。名古屋生まれ名古屋育ちだった横井さんは、試行錯誤して日本人に馴染みやすいしっかりした味付けの濃厚なソースを完成させます。

麺はもちもち食感を出すため強力粉を加えたり、太さを変えたりした結果、2.2mmの麺を使うことになります。ようやく納得できる味にたどり着いたのは昭和36年(1961年)、研究をはじめてから2年の月日が流れていました。

横井さんが「スパゲッティハウスヨコイ」を開業したのは、昭和38年(1963年)です。当初は洋食店としてさまざまメニューを提供していました。そんななか試食で出したあんかけスパゲティは、お客さんたちにあまり受け入れられず、たまにしか注文されなかったそうです。

ですが、人付き合いを欠かさず人脈づくりを大切にしていた横井さんのあんかけスパゲティは徐々に広まっていき、さまざまなメディアで取り上げられるようになっていきました。そして「スパゲッティハウスヨコイ」は、行列ができるほどの人気店となりました。

あんかけスパゲティの名前の由来

あんかけスパゲティと名付けたのは、元祖「スパゲッティ・ハウス ヨコイ」ではなく、「からめ亭」の創業者である志智均さんだといわれています。テレビ番組でソースの特徴を「あんかけみたいなものですよ」と伝えたのがきっかけで、同じようなソースを使ったスパゲティが「あんかけスパゲティ」として広まりました。

あんかけスパゲティという名前が広まるまでは、店名にスパゲティをつけてよばれていたそうです。「スパゲッティ・ハウス ヨコイ」の場合は「ヨコスパ」で親しまれていました。

そんな「スパゲッティ・ハウス ヨコイ」ですが、共通した名前の方が名古屋名物として観光客に認知してもらいやすいだろうと、平成17年(2005年)の愛知万博のころから店頭で「あんかけスパゲッティ」とうたうようになりました。

愛知県名古屋市の観光情報とアクセス方法

あんかけスパゲティが食べられる愛知には、さまざまな観光スポットがあります。今回は、名古屋市にある3つの人気観光スポットを紹介します。

名古屋城

愛知県で有名な観光スポットといえば「名古屋城」。「名古屋城」は、慶長15年(1610年)に築城されました。昭和20年(1945)5月に起きた名古屋空襲により、建造物のほとんどは消失されましたが、昭和34年(1959年)には、金のシャチをいただく五層の大天守閣と小天守閣が再建されました。

名古屋城の本丸御殿は見どころたっぷりで、復元された400年前の障壁画は、息を呑む美しさです。日本100名城に選定され、国の特別史跡に指定されている名古屋城は、「名城」、「金鯱城」、「金城」ともよばれています。

金シャチ横丁

名古屋城のすぐ近くにあるのは「金シャチ横丁」。金シャチ横丁には、定番・老舗の名古屋めしが集結した「義直ゾーン」と、新興の店舗が軒を連ねる「宗春ゾーン」の2つのエリアがあります。どちらも入場料はかからず、無料で利用できます。

金シャチ横丁は、食べ歩きにおすすめの観光スポットです。ひつまぶしはもちろん、味噌かつや名古屋コーチンの親子丼などの名古屋めしを楽しめます。甘いスイーツやお土産にぴったりのお菓子もたくさんあり、人気の観光スポットです。

東山動植物公園

東山動植物公園には、メダカからゾウまでさまざまな動物たちがいます。また「イケメン」と注目を集めたニシゴリラのシャバーニがいることでも有名です。

丘陵地の自然林をいかした植物園や大温室もあり、約7,000種の植物も楽しめます。桜の回廊には約100種1,000本の桜が咲き誇ります。秋には奥池や日本庭園を中心に約500本の樹木が色づく紅葉スポットとしても有名です。このほかにもつばき園、ばら園などがあり、四季折々の風景を楽しめます。

グルメも観光も魅力的な愛知には、名古屋空港があり、沖縄からでも約2時間で到着します。東京からJRで向かう場合は約1時間40分。大阪や京都からJRで向かう場合は、1時間以内に到着できます。

車でゆっくりドライブを楽しみながら愛知に向かうのもおすすめです。最適なアクセス方法を探してみてくださいね。

愛知県名古屋市の位置

まとめ

長い年月を経て、名古屋グルメとして多くの方に愛されるようになった「あんかけスパゲティ」。現在では、愛知県内に多くの専門店があり、喫茶店などでも味わえます。さまざまなトッピングがあり、食べ比べも楽しめます。

愛知に訪れた際は、あんかけスパゲティをぜひ食べてみてくださいね。

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