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2024/06/26
宮城県のご当地B級グルメ「牛タン」とは?特徴や歴史を紹介!

この記事の目次
宮城県の牛タンは、焼肉屋さんで提供されている薄いタンとは違い厚みがあります。そして、ほとんどのお店のメニューに「牛タン定食」があるほど、地元の人々に親しまれています。
そんな宮城県の牛タンの特徴や歴史について探っていきましょう。
牛タンの特徴

牛タンは、宮城県で有名なご当地B級グルメの一つです。特に有名な仙台は、牛タン消費量が日本一です。仙台ではさまざまな牛タン料理がありますが、定番は「牛タン焼き」です。
焼肉屋さんの薄いタンは、牛タンの皮をむいてスライスすればすぐ提供できますが、仙台の牛タン焼きはそうはいきません。まず、牛タンの皮をむいて分厚くスライスしたあと、数日間「仕込み」とよばれる「熟成作業」をします。切れ目を入れて塩やタレなど秘伝の調味料に漬け込み冷蔵庫で休ませることで、牛タンの深い味わいと豊かな香りを引き出しています。
牛タンには大きく分けて4つの部位があります。ですが、仙台の牛タン焼きに使われる部位はほんの一部です。牛タンの部位のなかでも最も脂がのっていてやわらかいタン元〜タン中とよばれる部位しか使われません。やわらかい部位を職人が丁寧に切り込みを入れて厚切りにカットしているので、食べごたえもあります。
かたい舌の先端部分はカレーやシチュー、スープなどに使われます。煮込むことで、とろける食感と深みのある味わいになるので、牛タンで捨てられる部分はなく無駄がありません。また、最近ではハンバーグなどの新商品も続々と開発されています。牛たんは、焼き料理や煮込み料理が一般的ですが、このほかにも刺身やたたきなど、めずらしい牛たん料理を提供しているお店もあります。
牛タンの歴史
牛タンの発祥地は、仙台です。昭和23年(1948年)に佐野啓四郎さんが、仙台市の中心部に牛タン焼きの専門店「味太助」を開いたのがはじまりです。
当時は、失業者が多く、食糧難でした。そんななかでも手軽に開業できる焼き鳥屋は大人気で、佐野さんも焼き鳥を経営していました。ですが、周りのお店に次々と真似された佐野さんは「誰にも真似のできない自分だけの料理をつくりたい」と思うようになります。
その思いを洋食屋を経営していた人物に相談したときに教えられたのが「牛タン」です。そのとき食べたタンシチューがおいしく、佐野さんは牛タンに魅了されます。しかし、タンシチューは煮込み時間がかかるため提供をあきらめます。そこで思いついたのが「牛タン焼き」です。
佐野さんは牛タンの皮むきや切り方、味付けや熟成期間、焼き加減などを研究し、約2年かけて牛タン焼きを完成させたそうです。当時は、材料の調達も困難で、牛タンは1人3枚限定で提供されていました。
また、白米が貴重だったので、白米の量を減らすために麦を混ぜた「麦飯」と、食材を無駄にしたくないという思いから、あまり料理に使われることのなかった牛のしっぽを使った「テールスープ」を開発しました。
牛タンはシンプルな料理ですが、素材選びや調理方法にこだわることで、独自の味わいが生まれます。今ではたくさんの牛タン専門店が登場し、その数は100店舗以上もあるといわれています。それぞれのお店が、日々努力を重ねて、仙台の牛タンの伝統を守り続けています。

ちなみに、仙台市で毎年5月に開催される仙台・青葉まつりでは「牛タン串」や「牛タンのフランク」など、牛タンを使用したさまざまな料理が提供されるので必見です。また、9月10日は「牛タンの日」とされ、県内各地で記念イベントが開催されます。宮城県では、地域のお祭りやイベントでも牛タンが振る舞われるほど、牛タンの文化が根付いています。
宮城県仙台市の観光情報とアクセス方法
牛タンが食べられる宮城県には、さまざまな観光スポットがあります。今回は、仙台市で人気の観光スポットを3つ紹介します。
大崎八幡宮

「大崎八幡宮」は、慶長12年(1607年)に伊達政宗によって建てられました。安土桃山建築を代表する最古の建造物として国宝に指定されています。社殿は、豪華絢爛な装飾です。厄除けや除災招福、必勝や安産のご利益があるとされていて、多くの観光客が訪れています。
仙台うみの杜水族館

「仙台うみの杜水族館」では、豊かな三陸の海を再現した大水槽があり、日本の海や世界の個性的な生きものたちの魅力を感じられます。また、イルカ・アシカ・バードによる東北最大級のパフォーマンスやペンギンなどの生きものたちとのふれあい体験があるので必見です。
秋保大滝

「秋保大滝」は、幅6m、落差55mの直瀑で、栃木県の華厳の滝、和歌山県の那智の滝と並ぶ日本三名瀑の一つといわれています。また、日本の滝100選にも選ばれています。滝つぼまで降りられる遊歩道もあり、近くから見ると迫力満点です。大滝全体を上から眺める場合は、秋保大滝不動尊のすぐ近くにある「滝見台」に行きましょう。
グルメも観光も魅力的な仙台には、さまざまなアクセス方法があります。日本三大都市でもある東京、大阪、名古屋からも近くアクセスが便利です。
東京からは東北新幹線を利用すれば、最短90分で仙台に到着します。名古屋や大阪方面からは、新幹線で3〜4時間程度です。名古屋や大阪からは、飛行機で向かうこともでき、1時間30分ほどで到着します。日帰りでの観光も可能ですね。
車でゆっくりドライブを楽しみながら仙台に向かうのもおすすめです。最適なアクセス方法を探してみてくださいね。
宮城県仙台市の位置

まとめ
宮城では、どのお店でも定番メニューとして「牛タン定食」を味わえます。厚切りの牛タン焼きに麦飯、テールスープがセットになっているのでおすすめです。このほかにも、タンシチューや牛タンラーメンなど、さまざまな牛タン料理と出会えます。
宮城を訪れた際は、仙台の牛タンをぜひ食べてみてくださいね。
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