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2024/07/19
新潟のご当地B級グルメ「わっぱ飯」とは?特徴や歴史を紹介

この記事の目次
新潟を代表する郷土料理の一つ「わっぱ飯」。
60年以上の歴史を持ち、蓋を開けた瞬間につい笑みがこぼれてしまう一品です。今回は新潟のわっぱ飯の特徴と発祥の歴史、その種類について紹介します。ぜひ最後までお楽しみくださいね。
新潟のわっぱ飯とは?
わっぱ飯とは、曲げわっぱにごはんを入れて蒸し、鮭やいくらなどの具材をのせて仕上げた一品です。「わっぱ」はスギやヒノキなどの木の板を丸くつなぎ合わせて作られた器で、もともとは弁当箱として使われていました。
日本有数の米どころとして知られる新潟県では、カツオや昆布出汁を加えて炊いたごはんに、海鮮を中心とした具材をのせて仕上げます。曲げわっぱにごはんを盛ってから一度蒸すことで、木の香りがごはんに移り、食材の旨味と相まってそのおいしさがぐっと引き立ちます。
また、「わっぱ」に盛ったごはんは、冷めてもふっくらとしているのが特徴の一つ。わっぱの材料である木が、余分な湿度を調節してくれるためです。加えて、時間がたっても固くなりにくい、べちゃっとしないなどの利点があります。
わっぱ飯の発祥と歴史
新潟わっぱ飯の元祖は、中央区古町通にある「田舎家」と言われています。
銀座のお店で修行した先代が、かねてより親しい間柄であった美食家の「北大路魯山人」の助言を受けて「わっぱ飯」を考案し、それ以来、わっぱ飯と郷土料理のお店として営業しています。その味が今も受け継がれ、季節によって具材が変わるなど、一年を通じて多くの人々に愛されています。
現在、わっぱ飯が食べられるのは発祥店のほか、県内の割烹料理店などが多いようです。
新潟わっぱ飯の作り方
わっぱ飯の作り方は、お店によってさまざまです。
基本的には、お米にだしと調味料を入れてごはんを炊き、曲げわっぱにつめて、10分ほど蒸し上げます。具材に火が通ったら三つ葉などをのせて蒸らし、いくらなどの具材をトッピングして完成です。
ふっくらごはんからはだしの香りが広がり、上品で飽きの来ない味わいが楽しめますよ。
味のバラエティいろいろ!わっぱ飯の種類

わっぱ飯元祖のお店では、定番の「鮭親子わっぱ」のほかに、蟹や海老、牡蠣などをのせたわっぱ飯もあります。素材の味わいが存分に楽しめ、だし香るごはんとの一体感が最大の魅力です。ここからは、新潟で食べられるわっぱ飯の種類についてご紹介します。
鮭親子わっぱ
新潟のわっぱ飯といえば、こちらを思い浮かべる方も多いと思います。やさしくほぐれる鮭の身と、プチプチのイクラが贅沢にのった一皿です。新潟県村上市は「鮭のまち」としても知られ、発祥店では地元産のイクラを使っているそうです。生のイクラが苦手な方は、加熱調理した「トト豆」としていただくことも可能です。
海老わっぱ
お刺身にしてもおいしい大ぶりな海老を、さっと蒸してのせた「海老わっぱ」。濃厚な旨みとプリッとした食感がたまりません。だしで炊いたごはんとも相性抜群です。
蟹わっぱ
2種類の部位を使い、わっぱ全体に散りばめられた蟹は食感、味わいともに絶品です。華やかな色合いも相まって、ついつい箸が止まらなくなりますよ。
鶏わっぱ
海鮮が苦手な方は、鶏肉のわっぱもおすすめです。お酒やしょうゆに漬け込んだ鶏肉を蒸して、ふっくらやわらかく仕上げています。お子様にも人気があるそうです。
穴子わっぱ
初夏から秋にかけて食べられる、季節のわっぱ飯です。ふわふわの穴子に甘辛いタレを塗り、鮮やかな黄色が映える錦糸卵と一緒にいただきます。甘辛く煮詰めた濃厚なタレはごはんと相性ぴったりです。
牡蠣わっぱ
佐渡で獲れる新鮮な真牡蠣をたっぷりとのせたわっぱ飯です。10月下旬から春までの期間に食べられます。みそで下味をつけてから蒸すため、味がしっかりと染みていて牡蠣のミルキーな味わいが楽しめます。季節のわっぱ飯のなかでも人気の一品です。
このほかにもお店によって、さまざまな種類のわっぱ飯が見られます。地元の幸が豪華に散りばめられた一皿を、ぜひ召し上がってみてくださいね。
新潟市のおすすめ観光スポット
ここからは「わっぱ飯」にちなんで、新潟市のおすすめスポットをご紹介します。
見どころいっぱいの水族館「マリンピア日本海」

新潟市中央区に位置する「マリンピア日本海」は、その地域にしかいない生き物やエキゾチックな生物まで、約600種3万点を展示している水族館です。
サンゴ礁やマングローブなど海洋環境の多様性を紹介するブースや、日本海の生き物が展示されているブース、アメリカビーバー、ユーラシアカワウソなどの可愛らしい水辺の小動物にも出会えます。
伝統と芸術にあふれた「北方文化博物館」

新潟の伝統と芸術性にあふれた「北方文化博物館」は、8800坪の敷地内に池を一周しながら庭園を観賞できる「池泉回遊式庭園(ちせんかいゆうしきていえん)」や、美術品を見ることができます。
園内には樹齢150年の大きな藤の花が、4月下旬から5月上旬に見ごろを迎えます。また、春には桜、11月頃には鮮やかな紅葉が見られ、大広間からの景色は絶景です。
地元の旬の幸が集まる「みなとのマルシェ ピアBandai」

新潟のおいしい旬の幸が集まる「みなとのマルシェ ピアBandai」は、新潟駅からは車で10分ほどの場所にあり、鮮魚や野菜、地酒など新潟の名産品が数多くそろいます。
獲れたての鮮魚を使ったリーズナブルな定食や丼が人気の食堂、話題のドーナツ店、カフェ、無料の休憩所などがあり、買い物や食事におすすめです。近くに行かれた際は、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。
新潟市へのアクセス
日本海沿岸の真ん中に位置する新潟市へは、高速道路や成田空港からの直行便があり、主要都市からのアクセスは良好です。
東京から新潟までは、新幹線で2時間あれば到着します。名古屋や新大阪駅からは東海道新幹線と上越新幹線を経由して、それぞれ3時間40分、約5時間の道のりです。新潟空港からは駅直行のリムジンバスも出ているので、ぜひご活用くださいね。
新潟県の位置

まとめ
今回は新潟のご当地グルメ「わっぱ飯」をご紹介しました。
華やかな盛り付けと地元食材の贅沢な味わいが楽しめる「わっぱ飯」。ぜひ現地でその味を堪能してみてくださいね。
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