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2024/07/26
鳥取のご当地B級グルメ「とうふちくわ」とは?特徴や歴史を紹介!

この記事の目次
「とうふちくわ」は、鳥取県中東部に見られる独特の加工食品で、昔から愛され続けているご当地B級グルメです。地元の人々は、小腹が空いたときやおやつ代わりに「とうふちくわ」を食べることがよくあるそうです。
そんなとうふちくわの特徴や歴史について探っていきましょう。
とうふちくわの特徴

とうふちくわは、名前から想像できる通り「木綿豆腐」と「白身魚のすり身」で作られます。木綿豆腐と白身魚のすり身を大体7対3の割合でまぜ、成型し蒸し上げれば完成です。
材料の割合は、業者によって違います。4対3や1対1の割合で製造している業者もありますが、木綿豆腐を使用していることは共通しています。また、一般的にとうふちくわは蒸して作られますが、香ばしい「焼きとうふちくわ」もあり人気です。
とうふちくわは、普通のちくわよりもやわらかく、ふわふわした食感です。豆腐の香りがふんわり口に広がり、魚の旨みが噛むほど増していきます。
地元の人々は、何もつけずにパクッと丸かじりで食べたり、しょうが醤油などにつけたりして食べています。オーブントースターで少し焼いてから食べるとさらにおいしくなるのでおすすめです。淡泊な味わいでクセがないとうふちくわは、炒め物にしてもおいしく、さまざまな楽しみ方があります。
とうふが使われている「とうふちくわ」は、一般的なちくわよりも「低カロリー・高タンパク」で、ヘルシーな食べ物なのも魅力的です。子どもからお年寄りまで幅広く親しまれています。
とうふちくわの歴史
とうふちくわは、質素倹約の心から誕生しました。江戸時代、漁港の開発が遅れていた鳥取では、魚はとても貴重な食べ物でした。鳥取藩主の池田光中が、藩の財政も厳しいことから、城下の庶民に「魚の代わりに豆腐を食べるように」と質素な食生活を勧めたことがきっかけになったといわれています。
山村の多い鳥取では、大豆がよく栽培されていたので、豆腐は身近な食材でした。こういった背景も、とうふちくわの誕生に影響しています。
とうふちくわを本格的に作りはじめたのは、老舗の「ちむら商店」です。「ちむら商店」のはじまりは、慶応元年(1865年)。貴重な魚を使うとうふちくわは、お祭りや結婚式など特別な日に食べられていました。その後、手作りで作られていたとうふちくわは、機械で作られるようになり、日常的に食べられるようになります。
平成14年(2002年)には、鳥取で「世界とうふちくわ会議」が開かれました。このことをきっかけに、鳥取県東部の有志がとうふちくわの魅力を全国に発信する活動をはじめました。とうふちくわは、今では鳥取を代表するご当地B級グルメです。B-1グランプリにも出場し、多くの方に知られるようになりました。
鳥取の観光情報
緑豊かな山と海がある鳥取県は、四季折々の自然が楽しめる豊かな場所です。そんな鳥取の人気観光スポットを3つ紹介します。
鳥取砂丘

鳥取砂丘は日本最大級の海岸砂丘です。国の天然記念物と日本の地質百選に選ばれています。天候や風向きなどで、さまざまに表情を変える鳥取砂丘は「奇跡の造形美」と呼ばれています。美しさに魅了され、何度も訪れている方もいます。
鳥取砂丘は散策するだけではありません。らくだライド体験やパラグライダーなどのアクティビティも充実しています。すぐ近くには、砂の美術館や砂丘温泉ふれあい会館などの施設も多く、1日中楽しめる人気の観光スポットです。
大山

標高1,709mを誇る中国地方最高峰の大山は、鳥取砂丘と並ぶ鳥取県の自然遺産です。北側と南側から見たときと異なり、西側から見ると富士山に似ていることから「伯耆富士(ほうきふじ)」とも呼ばれています。NHKで実施された「日本名峰ランキング」で富士山、槍ヶ岳に続きベスト3に選ばれたこともある名峰です。
雄大な自然から国立公園に指定されています。さらに、野鳥保護区、自然林保護区にも指定され、さまざまな動植物たちとの出会いを体験できます。春から秋ごろまでは登山やキャンプ、冬にはスキーも楽しめる観光スポットです。近くにある大山まきばみるくの里も人気です。
とっとり花回廊

とっとり花回廊は、日本最大級のフラワーパークです。メインフラワーとして一年中展示されているのは「ユリの花」。日本に自生する野生ユリ15品種すべてが展示してあるのは国内でとっとり花回廊だけです。
天候や季節に左右されずに花や植物を楽しめる巨大なガラス温室「フラワードーム」もあり、いつでも花を楽しめます。また、花回廊の周囲1kmの屋根付き展望回廊があるので、雨の日でも傘を差さずに園内を散策できます。水平にできているので歩きやすく、子どもからお年寄りまで家族で楽しめる観光スポットです。
鳥取のアクセス方法
鳥取へのアクセス方法はさまざまです。アクセスの所要時間を紹介します。所要時間は、季節や天気などによって変わります。
東京から新幹線や特急を利用して向かう場合は、約5時間かかります。京都、大阪、広島から向かう場合は約3時間です。
東京から鳥取に向かうなら飛行機を利用するのがおすすめです。羽田空港から鳥取砂丘コナン空港までは、約1時間10分で到着します。1日5便運航しています。
鳥取砂丘コナン空港から鳥取駅や鳥取砂丘までは、バスで約20分の距離です。倉吉駅や青山剛昌ふるさと館までは、バスで約1時間です。
車でゆっくりドライブを楽しみながら鳥取に向かうのもおすすめです。
鳥取県の位置

まとめ
とうふちくわは、シンプルな料理だからこそ、素材のおいしさが大切です。鳥取は、現在でも名水とよばれる場所がたくさんあるほど水に恵まれた土地で、昔から質の高い豆腐が作られていました。とうふちくわは、自然に恵まれ、良質な水も豊かな鳥取だからこそ、愛され続けてきた一品です。
ちなみに、とうふちくわには、カレー味やレモン味などの味付け商品や、とうふちくわを利用したシュウマイなどの加工食品もありますよ。
鳥取に訪れた際は、とうふちくわをぜひ食べてみてくださいね。
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