熊本県

2024/08/28

熊本のご当地B級グルメ「馬刺し」とは?特徴や歴史を紹介!

熊本といえば、食用の馬の生産量が全国一の「馬肉王国」。その生産量と消費量は日本一を誇り、多くの料理に使われていますが、特に人気なのが「馬刺し」です。地元ではお酒のおつまみとして大人気で、親しまれています。

そんな馬刺しの特徴や歴史について探っていきましょう。

馬刺しの特徴

「馬刺し」は、馬の肉を薄く切って生で食べる料理です。とろける食感とほんのりした甘さが魅力です。鮮度がいい馬刺しは切り口が桜色になり、見た目にも美しい。この鮮やかな桜色から「桜肉」ともよばれています。

初めて食べる方は臭いが気になるかもしれませんが、新鮮な馬刺しはほとんど臭いがなく、クセもないので安心して楽しめます。

また、馬肉は牛や豚に比べて体温が高く、雑菌や寄生虫が繁殖しにくいので、安全性も高いとされています。食中毒の原因となるO-157やO-111は、反芻動物である牛や羊、鹿の腸内にいるので、反芻しない馬肉には少ないのです。さらに、アレルギーを起こしにくく、お子さまやご年配の方も比較的安心して食べられます。

馬刺しは、健康面でも注目されています。高い栄養価を誇り、コレステロールを下げるリノール酸やリノレン酸が豊富です。また、馬肉の脂肪には体に良い不飽和脂肪酸が多く含まれています。 

赤身部分は脂肪が少なく低カロリーなので、ダイエット中の方にもぴったりです。さらに、鉄分やカルシウム、良質なタンパク質が豊富な馬刺しは、貧血気味の女性やご年配の方、育ち盛りのお子さまにも人気です。

馬刺しのおいしい食べ方

馬刺しといっても、ハラミやフタエゴ、タテガミや赤身など、部位によって食感と味わいが変わります。

新鮮な馬刺しは、薬味や食べ方を変えることでさまざまな味わいが楽しめます。

馬刺しと相性が良い薬味は、おろしにんにくやおろし生姜です。にんにくや生姜と一緒に食べることで、馬刺しの旨みが引き立ちます。さっぱりした味わいが好みな方には、ポン酢もおすすめです。

定番の薬味セットには、にんにくや生姜、スライスした玉ねぎや大葉があります。馬刺しが好きな方には定番の組み合わせですね。玉ねぎや大葉と、お好みの薬味を包んで食べるのも贅沢で楽しい食べ方です。

にんにくや生姜をおろす代わりに、スライスして食べるのも一つの方法です。また、もみじおろしや豆板醤などの辛みを加えると、脂の甘みが引き立ち、いつもとは違った味わいが楽しめます。

いろいろな組み合わせを試して、お気に入りの食べ方を見つけてください。

馬刺しの歴史

馬刺しの起源については諸説ありますが、最も有名なのは安土桃山時代から江戸時代初期の武将、熊本藩の初代藩主・加藤清正にまつわる話です。

加藤清正が朝鮮に出兵したとき、食料が不足し、仕方なく軍馬を食べたのがはじまりといわれています。その予想外のおいしさにおどろき、帰国後も馬肉を好んで食べていたそうです。これにより熊本で馬刺しを食べる文化がはじまったと伝えられています。

江戸時代には、日本では肉食の習慣がほとんどなく、馬肉も特に食べられていたわけではありませんでした。しかし、明治時代になると、西洋文化の影響で肉食が広まりはじめます。特に、熊本や阿蘇地域では馬肉の消費が増え、馬刺しも広く受け入れられるようになりました。

さらに、第二次世界大戦後の食糧難のときには、貴重な食材として重宝されました。このことがきっかけで、馬刺しの文化が根付き、全国的に広まっていきました。

昭和30年代(1955年代)には、飲食店でも馬刺しが楽しめるようになり、現在では、多くの人々に愛される熊本の名物として定着しています。

熊本の観光情報

太平燕が食べられる熊本は、九州のほぼ真ん中にあります。世界有数の活火山・阿蘇山があることから「火の国」とよばれています。また、湧水がたくさんあることから「水の国」とも。

さらに、各地に美しい森があり、熊本市は「森の都」ともよばれています。そんな豊かな自然に恵まれた熊本のおすすめ観光スポットを紹介します。

熊本城

日本三名城の一つといわれている熊本城は、加藤清正によって築城されました。見どころは「武者返し」と呼ばれる反りのある高い石垣です。天守閣内部では、熊本城の歴史をたどれる展示があります。最上階の展望フロアでは、熊本の市街地を一望できます。

桜の馬場 城彩苑

熊本城のふもとにある「桜の馬場 城彩苑」は、城下町の家屋を再現した観光施設です。ビュッフェレストランやくまもと酒蔵、麺屋などがあり、お食事やお買い物を楽しめます。熊本城にまつわる歴史や文化を楽しく学べる「熊本城ミュージアムわくわく座」は、子どもだけではなく大人にも人気です。

水前寺成趣園

「水前寺成趣園」は、阿蘇の伏流水が湧き出る池を中心に散策できる池泉式回遊庭園です。寛永9年(1632年)、肥後細川初代藩主・細川忠利公が御茶屋を建てたのがはじまりで、三代目藩主綱利公の時代に完成しました。四季折々の自然を楽しめる水前寺成趣園は、地元の人々にも親しまれています。

熊本へのアクセス方法

熊本へのアクセス方法はさまざまです。ほとんどの方は、JRや飛行機を利用されます。

全国の主要都市から熊本までの所要時間を紹介します。所要時間は、季節や天気などによって変わります。

【東京から熊本へ】
・羽田空港から阿蘇くまもと空港まで約1時間40分
・成田国際空港から阿蘇くまもと空港まで約1時間40分
・東京駅から熊本駅まで約5時間40分

【大阪から熊本へ】
・伊丹空港から阿蘇くまもと空港まで約1時間10分
・新大阪駅から熊本駅まで約3時間
・大阪駅前(サンライス号)から熊本桜町バスターミナルまで約10時間

【名古屋から熊本へ】
・中部国際空港から阿蘇くまもと空港まで約1時間30分
・県営名古屋空港から阿蘇くまもと空港まで約1時間30分
・名古屋駅から熊本駅まで約4時間10分

【京都から熊本へ】
・京都駅八条口(サンライズ号)から熊本桜町バスターミナルまで約12時間10分

【広島から熊本へ】
・広島駅から熊本駅まで約1時間40分
・広島ICから熊本ICまで約4時間30分

【福岡から熊本へ】
・博多駅から熊本駅まで約40分
・大宰府IC → 熊本IC 約1時間10分
・博多バスターミナル(高速ひのくに号)から桜町バスターミナルまで約2時間

熊本県の位置

まとめ

熊本の食文化を象徴する「馬刺し」。鮮やかな桜色ととろけるような食感、そして豊かな風味が魅力的な熊本のご当地B級グルメです。

熊本に訪れた際は、馬刺しをぜひ食べてみてくださいね。

\ テンポススター加盟店を募集中! /