博多福岡県

2024/09/30

福岡のご当地B級グルメ「博多うどん」とは?特徴や歴史を紹介

グルメの宝庫、福岡県。

そこで市民にこよなく愛される「博多うどん」をご存じでしょうか?実は九州以外にはほぼ出回らず、県内で独自に展開されているお店も多いのだとか。

今回はそんな福岡のソウルフード、博多うどんの魅力について探っていきましょう。

福岡のご当地グルメ「博多うどん」とは?なぜ柔らかい? 

博多うどんはふんわりとしたやわらかい麺と、上品な薄口のだしが特徴の一品です。市内ではゆでたうどんを、注文が入ってから温めて提供するお店が多くありますが、その理由は当時、商売が盛んな商人の町であった博多で、忙しい商人たちにすぐに食事が提供できるよう、ゆでておいた麺を温めて提供する文化が広まりました。

また、博多うどんのだしについても特徴があり、昆布やかつお節、さば節、いりこなどの魚をベースにしただしに、薄口しょうゆ、みりんを加えて仕上げます。あっさりとしたまろやかな味わいのだしは、透き通った黄金色をしていて、つい飲み干したくなるおいしさです。

具材には、ごぼう天や丸天(魚のすり身を丸くして揚げたもの)をのせるのが一般的で、鶏肉の入った炊き込みごはん「かしわ飯」を注文して一緒にいただくのが人気ですよ。

博多うどんの歴史と発祥 

一説によると、うどん発祥の歴史は博多にあるとも言われています。その証拠に、博多駅前の「承天寺(じょうてんじ)」には、「饂飩蕎麦発祥之地(うどんそばはっしょうのち)」と書かれた石碑があるほどです。

その昔、承天寺の僧侶であった、聖一国師(しょういちこくし)が中国を訪れ(当時の宋)、大陸の文化を学びながら、うどんの製粉技術を持ち帰ったと言われています。うどんやそばを食べる文化が福岡から全国に広まったという話もあるんですよ。

そのため現在でも、さっと食べたい昼食やお酒を飲んだあとの〆、朝食などに広くうどんが親しまれているのです。

博多うどんの作り方と出汁の取り方

口で噛み切れるほどやわらかい博多うどんの麺は、ゆでおきしておくことだけが特徴ではありません。主材料となるのは九州産の小麦で、これがもちもちとした食感を生み出してくれるのだとか。また、お店によっては「足踏み」をして、うどんを作っているお店もあるそうですよ。

また、博多うどんのだしについては、お店によって違いがあるものの、多くは水から昆布を入れて沸騰直前に取り出し、かつお節やさば節、いりこ、うるめなどを入れ、弱火にかけてだしをとります。そこに薄口しょうゆやみりんを加えたら、だしのできあがり。使う食材はシンプルですが、魚介の旨味たっぷりの繊細なだしと、やさしい歯ごたえのうどんとの相性は抜群。ぜひ召し上がってみてくださいね。

博多うどんのおいしい食べ方

店舗によって、さまざまな提供スタイルがある博多うどん。今回はその例をいくつかご紹介します。

まず福岡で人気のうどん店では、うどんと一緒にやかんに入ったあつあつのだしが提供されます。時間が経つにつれて出汁を吸い、ふんわりと膨らんでいったところに、やかんの出汁を継ぎ足していただくのです。

また、博多うどんといえば、ごぼう天や丸天などのトッピングが欠かせません。あるお店では、ささがきにしたごぼうのかき揚げ、また別のお店では、薄切りにしたごぼうに衣をつけて揚げたもの、またほかのお店では1本のごぼうを丸ごと揚げたものなど、その種類はさまざまです。そのごぼう天に甘辛く煮た牛肉をトッピングした「肉ごぼう天うどん」も人気メニューの一つなんですよ。

また、天かすや青ねぎ、とろろ昆布、柚子胡椒など、バラエティ豊かなトッピングをのせて、自由にカスタマイズできるのも博多うどんの醍醐味です。上品で香りのよいつゆに浸して、最後のひと口までうどんを味わってみてくださいね。

福岡市博多区のおすすめ観光スポット

ここからは福岡市博多区周辺のおすすめスポットをご紹介します。

博多に来たら一度は行きたい!「中洲」

那珂川と博多川にはさまれ、西日本一の繁華街とも言われている中洲。

その周辺には2000軒以上の飲食店が軒を連ね、那珂川沿いには風情のある屋台が並んでいます。夜になると色とりどりのネオンが輝き、那珂川の水面に映る景色も美しいですよ。

映画ではロケ地としても使われ、博多に来たらぜひ足を運んでほしい名所の一つです。

運河から広がるエンターテイメント空間「キャナルシティ博多」

博多区にある大型ショッピング施設、「キャナルシティ博多」は南北に流れる運河(キャナル)を中心にさまざまな体験ができる「都市の劇場」です。

3Dプロジェクションマッピングを活用したダイナミックな噴水ショーは、鮮やかな照明演出と音響で、訪れた人の心をわくわくさせること間違いなし。

施設内にはホテルや映画館、劇場などもあり、200店舗以上のお店でショッピングや食事が楽しめます。日本各地のラーメン8店舗がそろうラーメンスタジアムもあるので、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。

博多の守り神を祀る「櫛田神社」

最後にご紹介するのは、博多の守り神を祀る「櫛田神社」です。

夏祭り「博多祇園山笠(はかたぎおんやまかさ)」の飾り山笠が展示されている場所で、高さ10m以上もある山笠はついカメラを構えてしまう美しさ、そして華やかさを兼ね備えています。

ユネスコ無形文化遺産にも登録されており、一見の価値ありですよ。

福岡市へのアクセス

ここからは福岡市へのアクセスについてご紹介します。

全国からアクセスしやすい福岡には、東京や名古屋・大阪からの来訪の場合、飛行機の利用がおすすめです。

東京の羽田・成田国際空港から福岡・北九州空港までは約2時間、名古屋の中部国際空港からは約1時間35分、大阪の関西国際空港からは約1時間20分の道のりです。

中部、四国、九州からの移動には新幹線を使うと便利です。

広島から博多駅までは約1時間、鹿児島からは約1時間45分で到着します。ぜひ参考にしてみてくださいね。

福岡県の位置

まとめ

今回は福岡のご当地グルメ「博多うどん」をご紹介しました。

ふんわりとしたやわらかな麺と個性豊かなトッピング、まろやかで味わい深いだしなど、現地でしか味わえないお店がたくさんあります。

福岡でメジャーな博多うどん、ぜひチェックしてみてくださいね!

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