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2023/11/17
沖縄の「ちんびん」とは?特徴や歴史を紹介

この記事の目次
ちんびんは、沖縄で有名なサーターアンダギーに並ぶ伝統的なお菓子です。素朴で飽きのこないちんびんは、昔から地元の人々に親しまれています。
そんな、ちんびんの特徴と歴史について探っていきましょう。
ちんびんの特徴
ちんびんは、中国から伝わった沖縄の伝統的なおやつです。沖縄風の黒糖クレープともいわれています。クレープといっても、中には何も入っていません。黒糖味の生地をクレープの皮のように焼き、くるくると筒状に巻いたお菓子です。
沖縄の人たちにとって黒糖はなじみのある食材で、子どもから大人まで親しまれています。
名前の由来は、中国語の煎餅。北京語の「チエンビン」がなまって、ちんびんと呼ばれるようになったといわれています。
ちんびんの歴史

ちんびんといえば、ユッカヌヒーです。ユッカヌヒーとは、沖縄の方言で4日の日という意味で、旧暦の5月4日のことを指します。
ユッカヌヒーは、海神様に大漁と航海の安全を祈願する日です。各地の漁村や港町では、ハーリーが行われます。ハーリーとは、沖縄の伝統漁船「サバニ」に10人ほど乗り、速さを競う行事です。沖縄本島南部の糸満など一部の地域では、ハーレーと呼んでいます。多くの観光客や地元の人々が訪れ、沖縄が賑わう日です。
昔は、ハーリーが行われる会場の周辺で玩具市が開かれていました。起き上がりこぼしやチンチン馬などのおもちゃに、子どもたちは目を輝かせていたそうです。
そしてこの日に食べられていたおやつの一つが「ちんびん」です。子どもたちは、母親が作るちんびんを楽しみにしていました。
ちんびんなどのお菓子は、子どもたちの健やかな成長を願い、ユッカヌヒーにヒヌカン(火の神)や仏壇に供えられていました。
ユッカヌヒーは、おもちゃを買ってあげたりごちそうを振る舞ってあげたりする風習があったことから「沖縄版の子どもの日」ともいわれています。ちなみに、旧暦の5月5日は、家族の健康を祈願する日です。
この風習は最近行われなくなりましたが、ユッカヌヒーをテーマにしたアート展や、親子のおもちゃ作りワークショップの開催などで、ユッカヌヒーの伝統を伝え続けています。
ちんびんとぽーぽーの違い
ちんびんと似たお菓子にぽーぽーがあります。
ぽーぽーもちんびんと同じく、ユッカヌヒーの行事食です。元々ちんびんやぽーぽーは、歓待料理や祝賀料理の一つとして、ハレの日の食卓を彩っていました。今でもユッカヌヒーが近づくと、子どもと一緒にちんびんやぽーぽーを楽しむ家庭が多いようです。
ちんびんとぽーぽーは、見た目が似ているので、地元民でも違いがわからない方もいるようです。ちんびんとぽーぽーの違いを知らない方のために、それぞれの基本的な材料や作り方などを紹介します。
ちんびんの材料や作り方
ちんびんは、黒砂糖の上品な甘さを味わえるもっちりとしたほんのり茶色い巻き菓子です。
ちんびんの基本的な材料は、小麦粉・黒糖・ベーキングパウダー・水・卵です。材料の配合や火加減によって、食感や味が変わります。材料を混ぜ合わせ、フライパンで薄く焼いた生地を巻けば完成です。
ぽーぽーの材料と作り方
ぽーぽーは、砂糖を使わない白い生地の内側に薄く油みそを塗って巻いた甘じょっぱい味わいです。見た目は似ていますが、食べてみると全く違います。ちんびんがデザート系のクレープなら、ぽーぽーは食事系のクレープですね。
ぽーぽーの基本的な材料は、小麦粉・ベーキングパウダー・水・油みそです。豚肉やひき肉などを混ぜて作られることもあります。作り方は、ちんびんとほとんど同じです。材料を混ぜ合わせ、フライパンで薄く焼いた生地を巻けば完成です。
ちんびんのおいしい食べ方
そのまま食べてもおいしいのですが、素朴な味わいのちんびんには、さまざまな楽しみ方があります。いろいろ試してみて、自分好みの食べ方を見つけてみましょう。
シンプルにかける
ちんびんをアレンジしたいなら、はちみつやジャム、チョコレートソースなどをかけてみましょう。サッとかけるだけで、立派なデザートになります。簡単なアレンジ方法なので、さまざまな味を試してみましょう。
トッピングする
いちごやバナナなどのフルーツやホイップクリームを添えれば、まるでカフェに出てくるような贅沢な一品に。見た目が華やかになり気分も上がります。季節のフルーツを添えれば、四季折々の味わいを楽しめます。
中に具材を入れる
ちんびんの中にクリームチーズやあんこなどの具材を入れるのもおすすめです。あんこを入れればどら焼き風のちんびんを楽しめます。黒糖とあんとの相性はバッチリ。ほっこりとした気分を味わえます。
沖縄へのアクセス方法
ちんびんが食べられる沖縄本島に向かうには、全国各地から運航している那覇空港への直行便を利用するのが便利です。
直行便の所要時間を紹介します。所要時間は、季節や天気などによって変わります。
北海道・東北エリアから沖縄本島(那覇空港)へ
・新千歳空港から約3時間45分
・仙台空港から約3時間15分
関東エリアから沖縄本島(那覇空港)へ
・羽田空港から約2時間45分
・成田空港から約3時間
・茨城空港から約3時間
中部エリアから沖縄本島(那覇空港)へ
・中部国際空港から約2時間30分
・新潟空港から約3時間
・小松空港から約2時間45分
・静岡空港から約2時間45分
近畿エリアから沖縄本島(那覇空港)へ
・関西国際空港から約2時間15分
・伊丹空港から約2時間15分
・神戸空港から約2時間15分
中国エリアから沖縄本島(那覇空港)へ
・岡山空港から約2時間
・広島空港から約1時間45分
・岩国空港から約1時間45分
四国エリアから沖縄本島(那覇空港)へ
・高松空港から約2時間
・松山空港から約1時間45分
九州エリアから沖縄本島(那覇空港)へ
・福岡空港から約1時間45分
・北九州空港から約1時間45分
・熊本空港から約1時間30分
・長崎空港から約1時間30分
・宮崎空港から約1時間30分
・鹿児島空港から約1時間30分
・奄美空港から約1時間
・沖永良部空港から約50分
・与論空港から約40分
沖縄県の位置

まとめ
ちんびんは、戦前から沖縄で親しまれている伝統的なお菓子です。素朴な味わいのお菓子だからこそ、さまざまな楽しみ方があります。沖縄に訪れた際は、ちんびんをぜひ食べてみてくださいね。
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