鹿児島県

2023/12/13

鹿児島ラーメンとは?特徴や歴史を紹介!

九州のラーメンといえば、白濁とんこつスープを思い浮かべる方が多いでしょう。同じ九州でも、鹿児島のラーメンは全く違います。独自のラーメン文化を築いていて、地元の人々に親しまれています。

知名度はそれほど高くありませんが、一度食べたら虜になった方もいるそうです。ラーメン好きな方はチェックしておきたい一品です。

そんな鹿児島ラーメンの特徴と歴史について探っていきましょう。

鹿児島ラーメンの特徴

鹿児島ラーメンは、九州ラーメンの中で唯一久留米ラーメンの影響を受けていません。久留米ラーメンは、白濁とんこつスープのストレート麺です。

鹿児島ラーメンはとんこつベースですが、スープは白く濁っていません。鶏ガラや野菜などの旨味が加わっているのであっさりした味わいです。

麺は中太麺かビーフンのような細麺が主流です。ほとんどのお店ではかん水を使っていません。かん水が使われていない麺は、色がついておらず白っぽいのでわかりやすいですね。どんな麺にしても、やわらかめになっています。やわらか麺であっさりしているので胃に優しいラーメンです。

鹿児島ラーメンの具材はシンプルで、もやしやネギ、チャーシューなど。こってりしたラーメンが苦手な方やとんこつラーメンを初めて食べる方におすすめです。鹿児島ラーメンは食べやすいので、子どもからお年寄りまで親しまれています。

鹿児島ラーメンの歴史

鹿児島ラーメンの始まりは昭和22年ごろです。当時、横浜で看護師をしていた「のぼる屋」の創業者が、中国人の患者さんからスープの作り方を習ったのが始まりです。教えてもらったスープを自分好みにアレンジし、鹿児島ラーメンが誕生しました。

「のぼる屋」の創業者はかん水が嫌いだったため、鹿児島ラーメンでは使われなかったといわれています。

ちなみに「のぼる屋」と同じく有名なのは、創業24年の「こむらさき」です。ビーフンのような細麺を使い、かん水を使っていない点が「のぼる屋」と同じです。

鹿児島ラーメンは、かん水を使わないやわらか麺で、とんこつベースのあっさりした味わいが特徴です。ですが、実は鹿児島ラーメンの明確な定義はありません。鹿児島で出されたものが、鹿児島ラーメンなのです。

とんこつが主流ですが、味噌や醤油、塩などバリエーション豊かな鹿児島ラーメンが次々と誕生しています。お店ごとにオリジナルが存在するのもおもしろいところ。お店によって味わいが違うので、食べ比べる楽しみがあります。

鹿児島ラーメン店のおもてなし

鹿児島ではラーメンを注文すると、お茶と大根の漬物が出てきます。お店によって大根の酢漬けだったり、たくあんだったりと違いはありますが、これは鹿児島ならではのおもてなしだそうです。ラーメンだけではなく、漬物にもこだわっているお店もあるほどです。

いつからあった文化なのかわかりませんが、戦後にはすでにあったといわれています。鹿児島では、もともとお茶請けでお菓子の代わりに漬物を出す習慣があったそうです。また、鹿児島では特産品の桜島大根があり、大根の生産が盛んなことも理由の一つかもしれないという説もあります。

大根の漬物は、小皿に盛られて出てくることがあれば、自由に取って好きな分だけ食べられるお店もあります。おもてなしなので、もちろん無料です。

ラーメンを待ちきれず漬物を食べ過ぎてお腹がふくれてしまう方や、大根の漬物を間違えてラーメンに入れてしまう方もいるようなので、気をつけてくださいね。鹿児島ラーメンが完成するまで、お茶と大根の漬物でまったり待ちましょう。

鹿児島に来たら立ち寄りたい桜島

季節や時間、眺める場所によってさまざまな表情を見せる桜島。今でも活動を続ける活火山として世界的に有名な桜島は、鹿児島で人気の観光スポットです。

錦江湾に浮かぶ桜島は、鹿児島のシンボルとされています。高さは、1,117ⅿ(北岳・御岳)あり、面積は約80km²、周囲は約52kmです。北岳と南岳の2つの火山が合体しているので、鹿児島市街地からは横長に見えます。


約26,000年前に誕生した桜島は、噴火を繰り返してきました。そんな桜島ですが、縄文時代から人々は生活していたそうです。

大噴火や土石流など、火山の災害を受けながらも桜島に住み続ける理由は、火山がもたらしてくれる恵みがあるからです。桜島大根や桜島小みかんなどおいしい食べ物、日々の疲れを癒してくれる温泉、山や集落の美しい景観は、火山の恵みといえます。

噴煙を上げ続ける桜島の姿には、多くの方々が魅了されています。日本だけではなく、海外からも観光客が訪れるほどです。溶岩原や展望スポットでは、日常とかけ離れた景色を楽しめます。

鹿児島へのアクセス方法

鹿児島ラーメンが食べたくなったら、ぜひ遊びに来てください。鹿児島へのアクセス方法はさまざまです。ほとんどの方は、JRや飛行機を利用されます。

全国の主要都市から鹿児島までの所要時間を紹介します。所要時間は、季節や天気などによって変わります。

【JRでのアクセス】

・新大阪から約3時間50分
・岡山から約3時間
・広島から約2時間20分
・博多から約1時間15分
・熊本から約50分

【飛行機でのアクセス】

・羽田空港から約2時間
・中部国際から約1時間20分
・伊丹空港から約1時間10分
・福岡空港から約45分
・沖縄空港から約1時間20分

JRや飛行機以外にも、高速バスやフェリーで向かう方法もあります。車でゆっくりドライブを楽しみながら鹿児島に向かうのもおすすめです。

鹿児島県の位置

まとめ

鹿児島ラーメンといっても、お店によって味わいが違います。基本的にあっさりしていて麺がやわらかいので、ペロッとあっという間に食べ終わってしまいます。鹿児島ラーメンは重たくないので、何軒か食べ比べてみるのもおすすめです。

鹿児島に訪れた際は、鹿児島ラーメンをぜひ食べてみてくださいね。

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