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2024/01/18
大分のご当地B級グルメ「日田焼きそば」とは?特徴や歴史を紹介!

この記事の目次
日田焼きそばは、大分県日田市のご当地B級グルメです。普通の焼きそばと同じような見た目をしていますが、食べてみると全然違います。おもしろいのは独特の食感。日田焼きそばの食感にハマったという方はたくさんいます。
そんな日田焼きそばの特徴と歴史について探っていきましょう。
日田焼きそばの特徴

日田焼きそばの特徴は、なんといってもその食感。カリッとした麺と、シャキシャキッとしたもやしの食感がたまりません。豚肉やねぎも入っていて、紅しょうがや卵が添えられることもあります。卵と一緒に食べるとマイルドな味わいになります。
麺は、もやしと同じぐらいの太麺です。もやしがたっぷり入っているので、ボリュームがあり腹持ちがいいです。サラダ油ではなく、ラードが使われるのでコクがあります。
日田焼きそばの作り方
日田焼きそばは、通常の蒸し麺ではなく、生麺を茹でてから調理します。フライパンや中華鍋などではなく、鉄板で作るのが基本です。
鉄板のうえで、茹でた麺の表面にこんがり焦げ目がつくまで強火で焼きます。焦げ目をつけるために、あまり麺には触れません。
麺を焼き固めたら、ほぐしながら炒めます。独特の歯ごたえにつながる重要な工程です。麺に焦げている部分と焦げていない部分ができ、パリパリもちもちとした絶妙な食感を楽しめます。
もやしはサッと素早く炒めて、シャキシャキ感を残します。そして最後に加えるのは、秘伝の甘辛いソース。鉄板のうえで香ばしい香りが広がり食欲をそそります。
余分な水分が出ていないのは、プロならではの技。素朴でシンプルだからこそ、飽きずにいつまでも食べていたくなる焼きそばです。
日田焼きそばの歴史
日田焼きそばが誕生したのは昭和32年。当時、麺料理といえば、とんこつラーメンが主流でした。パンにもご飯にも焼いた料理がありましたが、麺料理には焼いたものがありませんでした。
そこで、焼きそば専門店「想夫恋(そうふれん)」の初代である角安親さんが、「焼いた麺料理はないものか」と考え、試行錯誤して日田焼きそばが生まれました。
そして「麺を焼くから焼きそば」と名付けたそうです。日田焼きそばが、現在の「焼きそば」の名前の由来だともいわれています。
麺以外の具材は、豚肉、もやし、ネギのみ。このほかの野菜を使うと水分が出て、仕上がりがベチャベチャになってしまうので、シンプルにもやしとネギしか入れません。
普通の焼きそばとの違いは、焼き方です。想夫恋の方々は、普通の焼きそばを「五目炒めそば」と呼んでいるそうです。
その理由は、たくさんの野菜と一緒に麺を炒めているからです。ですが、日田焼きそばは、文字通り麺を焼きます。それも両面に少し焦げ目がつくくらいにです。
こうすることで、表面はカリッとキツネ色に焼きあがり、中は柔らかいままジューシーになります。
日田焼きそばを食べられるラーメン店が多い理由

日田市のラーメン屋さんには、なぜか片隅に鉄板が置かれてるお店が多く、焼きそばを提供しています。
その理由も日田焼きそばの発祥店である想夫恋が関係しています。
元々想夫恋は、焼そばを開発するために、1年間ラーメン店をしていました。当時、他のラーメン店は「よくわからない食べ物の専門店でやっていけるはずがない」と、想夫恋を冷ややかに見ていました。
しかし、想夫恋の焼そばの勢いが予想以上だったので、ほかのお店が見よう見まねで焼きそばをはじめました。
まねしていると気づかれないように、こっそりとお店の片隅に鉄板を置き、焼きそばを作っていたそうです。
これがきっかけでラーメン店で焼きそばという日田市独特の文化ができました。
日田焼きそばを提供しはじめたころは、「麺が焦げている」「もやしを多くしてボリュームを出すのはどうなのか」というお客さんの声が多かったそうです。
ですが、いまでは、日田市のソウルフードとして親しまれています。イベントやキャンペーンなどで日田焼きそばをPRした結果、県外から食べに来られる方も増えています。
日田に来たら立ち寄りたい豆田町

徳川の永山城の城下町として栄えた「豆田町」は、九州の小京都と呼ばれています。
江戸時代からの町並みが残る豆田町は、人気の観光スポットです。古い家屋や商店などが立ち並ぶ街並みは、国土交通省の「美しいまちなみ大賞」を受賞し、重要伝統的建造物群保存地区にも選ばれています。
町内にはショップやカフェだけでなく、資料館などがあります。「天領日田資料館」には、書画・古文書などの展示品が約100点あり、日田の歴史を学べます。
お酒好きの方には「薫長(くんちょう)酒蔵資料館」もおすすめです。江戸時代に建てられた蔵で今も酒造りをしています。
酒蔵の見学ができるだけではなく、お土産を買ったりカフェでゆっくりすることもできます。
カフェでは、大吟醸酒粕入りあんぱんや甘酒ソフトなど、ここならではのスイーツが盛りだくさん。甘酒ソフトはノンアルコールなので、子どもや妊婦の方でも安心して食べられます。
日田市へのアクセス方法
日田市へのアクセス方法はさまざまです。JRや高速バスでの所要時間を紹介します。所要時間は、季節や天気などによって変わります。
【JRでのアクセス(特急)】
・JR久留米駅から約40分
・JR博多駅から約1時間10分
・JR大分駅から約1時間40分
【高速バスでのアクセス】
・別府から約1時間20分
・福岡空港から約1時間20分
・天神バスセンターから約1時間30分
・JR博多駅から約1時間40分
・JR長崎駅から約2時間20分
【車でのアクセス】
・福岡ICから約1時間10分
・大分ICけら約1時間10分
・熊本ICから約1時間30分
大分県日田市の位置
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まとめ
独特の食感を楽しめる日田焼きそばは、地元の人々に親しまれているソウルフード。焼き具合やソースの味付けによって味わいが変わるので、食べ比べるのもおすすめです。
大分県の日田市に訪れた際は、日田焼きそばをぜひ食べてみてくださいね。
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