岡山県

2024/03/11

岡山のご当地B級グルメ「ひるぜん焼きそば」とは? 特徴や歴史を紹介!

岡山で焼きそばといえば「ひるぜん焼きそば」。名前からわかるように、岡山県真庭市北部の蒜山(ひるぜん)地方のご当地B級グルメです。

2011年のB‐1グランプリに「ひるぜん焼きそば好いとん会」が優勝したことで全国的に知られるようになりました。

そんなひるぜん焼きそばの特徴や歴史について探っていきましょう。

ひるぜん焼きそばの特徴

ひるぜん焼きそばは、親鳥のかしわ肉、高原キャベツ、秘伝の特製だれ、この3つで作ることが定義になっています。

親鳥のかしわ肉は、かめばかむほど旨みを感じられます。蒜山高原はキャベツの一大生産地です。蒜山高原のキャベツは、みずみずしさがあり、生で食べてもおいしいほど甘みがあるのが特徴です。そして、濃厚な味わいの甘辛い味噌だれが食欲をそそります。味噌だれが使われているのが、一般的な焼きそばとの大きな違いですね。

一味唐辛子をかけてもおいしいです。ピリッとして、味が引き締まります。

ひるぜん焼きそばの歴史

蒜山地方では、昭和30年代ごろから各家庭でそれぞれ工夫したたれを調合した焼そばやジンギスカンが作られていました。

そんなとき、昭和30年代に創業した「ますや食堂」の頑固さで有名だったおばあちゃんが作ったひるぜん焼きそばが評判になりました。玉ねぎやにんにく、りんごなど、さまざまな食材や調味料を配合した味噌だれに、親鳥のかしわ肉とキャベツ、焼きそばを合わせたメニューは、地元の人々に愛される料理になりました。

また、ひるぜん焼きそばのルーツは、「ますや食堂」で提供していた「かしわ焼き」ともいわれています。かしわ焼きは、鶏肉やキャベツなどの野菜を味噌だれで炒めたものです。キャベツを焼いたときに出てくる甘みのある水分と味噌だれは、鶏肉と相性抜群。これに麺を加え、ひるぜん焼きそばが誕生したともいわれています。ますや食堂は、残念ながら現在閉店しています。

ちなみに「ひるぜん焼そば」という名前がついたのは、わりと最近です。当時は「ひるぜんの焼きそば」という曖昧な名称でしたが、2008年に「ひるぜん焼そば好いとん会」が「ひるぜん焼そば」と命名しました。

「ひるぜん焼そば好いとん会」は、蒜山でひるぜん焼そばを提供していた店舗が集まり2008年12月に結成されたまちおこし団体です。さまざまなイベントに参加し、PR活動を行っています。2011年11月に兵庫県姫路市で開催された第6回B-1グランプリでは、みごと全国第1位(ゴールドグランプリ)に輝きました。

あさぜん焼きそばとよるぜん焼きそばも絶品

あさぜん焼きそば

「あさぜん焼そば」は、B-1グランプリ ゴールドグランプリ受賞団体でもある「横手やきそば暖簾会(サンライ’S)」の協力によって実現したものです。

ひるぜん焼そばに、横手やきそばの特徴でもある目玉焼きを豪快にトッピングしたものが「あさぜん焼きそば」です。目玉焼きの完成度を追及するあまり、横手やきそば暖簾会メンバーを現地に招き、直接指導を受けたというこだわりの一品です。彩りに、福神漬を添えるのが決まりです。11時30分までのモーニング限定メニューです。

よるぜん焼きそば

「よるぜん焼きそば」は、ひるぜん焼そばの派生系です。「お酒に合う大人味」がテーマで、ピリッとスパイシーな濃いめの味付けが特徴です。

主な具材はニラや切り干し大根、鶏モツなどですが、キムチだれや粒コショウなど辛味のアレンジはお店によってさまざま。お酒のお供の定番として、親しまれています。15時から提供される限定メニューです。

岡山の観光情報

ひるぜん焼きそばが食べられる蒜山で観光といえば、やっぱり蒜山高原です。

標高500mから600mほどの蒜山高原は、西日本屈指のリゾート地で人気があります。牧草地では、可愛らしいジャージー牛の放牧を見られるので癒されます。

広々とした自然のなかで、サイクリングやバーベキュー、キャンプなど楽しめるレジャー施設のほか、遊園地や温泉などの観光スポットが充実しています。夏は避暑地、冬はスキーなど、季節を通して楽しめます。

ひるぜんジャージランド

「ひるぜんジャージーランド」では、ジャージー牛と触れ合えます。自然に囲まれのんびり過ごしたい方におすすめです。ジャージー牛乳を使用したアイスクリームやヨーグルト、ジャージー牛のサイコロステーキやチーズフォンデュなど絶品グルメも盛りだくさん。

蒜山ホースパーク

「蒜山ホースパーク」では、乗馬を楽しめます。えさやり体験や引き馬体験、ミニ外乗ができるのでファミリーにも人気です。もちろん、ライセンス取得もできます。屋内馬場も完備されているので、雨の日でも安心して利用できます。

ひるぜんワイナリー

「ひるぜんワイナリー」は、ヨーロッパにはない、日本固有の種「ヤマブドウ」の栽培をしながら、ワインづくりに励んでいます。ワインだけではなく、ジャムやジュースなども製造・販売しています。ワインの試飲ができるので、ゆっくり好きな味を探せます。

岡山へのアクセス方法

岡山へのアクセス方法はさまざまです。おすすめのアクセス方法をいくつか紹介します。所要時間は、季節や天気などによって変わります。

東京から岡山に向かうなら飛行機を利用するのがおすすめです。羽田空港から岡山桃太郎空港までは、約1時間15分で到着します。岡山桃太郎空港から蒜山高原までは、レンタカーで約2時間です。

新大阪駅から岡山駅までは約45分、名古屋駅、福岡駅から向かう場合は、約1時間40分で到着します。岡山駅から蒜山高原までは、レンタカーで約2時間30分です。

車でゆっくりドライブを楽しみながら岡山に向かうのもおすすめです。最適なアクセス方法を探してみてくださいね。

岡山県真庭市の位置

まとめ

甘辛い味噌だれが特徴的な「ひるぜん焼きそば」。お店によって特製だれの味付けが違うので、食べ比べるのもおすすめです。また、提供時間が決まっている「あさぜん焼きそば」と「よるぜん焼きそば」もぜひ食べてほしい一品です。

岡山に訪れた際は、ひるぜん焼きそばをぜひ食べてみてくださいね。

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