静岡県

2024/03/04

【静岡県】富士市の「つけナポリタン」とは?特徴や歴史を紹介

北に日本一の山「富士山」を望む町、静岡県富士市。

清らかな水に恵まれ、お茶やしらすなどの特産品が有名なこの町で、「つけナポリタン」と呼ばれる名前のご当地グルメが人気を集めています。

なんでも富士市内のある商店街で広まっているようですが、今回はそんな「つけナポリタン」の特徴や魅力についてご紹介します。

富士市名物「つけナポリタン」とは?

富士市の名物「つけナポリタン」は、あるテレビの町おこし企画がきっかけで生まれたご当地グルメです。喫茶店の定番メニューである、ナポリタンをつけ麺風のスタイルにしたもので、トマトソースをベースに、鶏ガラやブイヨンを入れたダブルスープに麺をつけながらいただきます。

麺の種類や具材、スープはお店ごとに違いがあり、それぞれで多彩な味わいが楽しめます。

市内のレストランやカフェ、居酒屋さんでも提供されており、ベースとなるスープも魚介系や鶏ガラ、牛すじなどを使った個性豊かな味わいに仕上がっているのが特徴です。

麺は中太のストレート麺やちぢれ麺、細麺、特産品のお茶を練りこんだ麺など、お店の独自の個性が光る一品になっています。

つけナポリタンの歴史や発祥

そんな個性豊かな味わいが楽しめる「つけナポリタン」は、2008(平成20)年10月に、富士市内の吉原商店街を活気づかせる町おこしの企画の中で誕生しました。吉原商店街にある喫茶店の店主が、つけ麺のお店と協力して作り上げ、2011年にはB級グルメの祭典であるB-1グランプリにも出場。現在は子どもから大人まで親しみのある、富士市を代表するご当地グルメになっています。

そんな「つけナポリタン」の元祖と呼ばれるお店では、トマトソースに地鶏のガラスープを合わせ、具材にはチーズや蒸し鶏、味つけ卵、チンゲン菜などを入れて提供されています。麺はつけナポリタンのために作られたというもちもちの太麺、そこに地元の駿河湾でとれた桜エビ、レモンをトッピングして仕上げます。

つけナポリタンは、つけダレと麺が別皿で提供されるため、さまざまな味の変化を加えて楽しめることも醍醐味の一つです。

例えば、つけナポリタン発祥のお店ではつけだれに浸してそのまま食べるもよし、半分くらい食べた後に、レモンを麺に絞って味わうのもおすすめだそう。現在は吉原商店街を中心に、数十店舗のお店で食べることができるので、ぜひお気に入りのつけナポリタンを見つけてみてはいかがでしょうか?

つけナポリタンの作り方

ここからは、つけナポリタンの簡単な作り方についてご紹介します。今や給食の献立にも取り上げられるほどの人気メニューとなった「つけナポリタン」。その作り方は、オリーブオイルをひいた鍋にニンニクを入れて炒め、香りが立ってきたら、ベーコンや玉ねぎなどのお好みの具材を入れて炒めます。

火が通ったら、トマト缶やケチャップ、鶏ガラスープなどで味つけし、塩こしょうで味を整えれば、つけだれの完成。麺はゆでたあとに桜エビやパセリをのせて仕上げます。

香ばしいエビの香りとニンニクの風味、トマトと鶏ガラの旨みがマッチした、一度食べたらお箸が止まらなくなる一品に仕上がっていますよ。

つけナポリタンのおいしさと魅力

ここからは、つけナポリタンの魅力についてご紹介。各お店自慢の具材を入れて作る「つけナポリタン」は、もっちりとした麺にトマトの酸味が効いたダブルスープ、そして、具材の旨みが絡む一品です。洋風料理のような一面もありつつ、つけ麺の要素を兼ね備えた、ほかにはない斬新な組み合わせが魅力です。

トッピングには、半熟卵やチーズ、ブロッコリーなど、具材のバリエーションがさまざまで、お店同士の違いを見つけるのも楽しみの一つですよ。

また、スープを余すところなく味わえるように、替え玉やごはん、バケットが用意されているお店もあります。麺やつけだれにさまざまな工夫が光るつけナポリタンを一度注文してみてはいかがでしょうか?

富士市のおすすめ観光スポット

ここからは、富士市のおすすめ観光スポットをご紹介します。南側にある田子の浦漁港では、特産品であるしらす丼などの料理が味わえます。

田子の浦港で獲れたしらすは、甘みがあってぷりぷりとした食感が特徴です。また、漁業組合から西側に続く街道は「富士山しらす街道」と呼ばれており、田子の浦漁港で水揚げされた新鮮な生しらすがいただけます。

漁港内にある漁協食堂でも、4月から12月の期間でしらす丼が食べられるので、ぜひ足を運んでみてくださいね。

もう一つご紹介するのは、富士市内にある道の駅、「富士川楽座」です。
買い物やお食事のほかに、館内にはプラネタリウムや科学館など、わくわくするような魅力的なスポットがたくさんあります。

この道の駅のすごいところは、館内のあらゆる場所から、雄大な富士山の景色を眺められることです。
絶好のロケーションでいただく食事や富士山をバックにした写真がとれる「富士川楽座」は、休日のレジャーにもぴったりですよ。また、高速道路と一般道路の両方からアクセスできるのもうれしいポイントです。

富士市へのアクセス

ここからは、富士市へのアクセスについてご紹介します。東名高速道路や東海道新幹線が通る富士市へは、鉄道や車を使った移動が便利です。

東京方面から車で行く場合は、東名高速道路を経由して富士インターチェンジまで約1時間半の道のりです。大阪方面からは、東名高速道路(または新東名高速道路)を経由して、富士インターチェンジ(または新富士インターチェンジ)まで、約4時間50分かかります。

鉄道を利用する場合は、東海道新幹線や東海道本線経由で、JR富士駅または新富士駅まで行くとよいでしょう。

東京方面から東海道新幹線を使うと、約1時間10分の道のり、新大阪からは約2時間20分かかります。東海道本線を利用すると、東京からJR富士駅まで約2時間40分、新大阪からは約6時間半かかります。観光する時間を多くとりたいときは、新幹線を利用するのがおすすめですよ。

静岡県富士市の位置

まとめ

今回は静岡県富士市のご当地グルメ「つけナポリタン」についてご紹介しました。

トマトベースのつけだれと食感や太さもさまざまな麺、トッピングとの多彩なコラボレーションが楽しめる「つけナポリタン」は、普段のつけ麺とはひと味もふた味も違う、富士市でしか食べられない一品です。

ぜひ吉原商店街にお越しの際は、召し上がってみてくださいね。

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