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2024/03/05
広島のご当地B級グルメ「尾道ラーメン」とは?特徴や歴史を紹介!

この記事の目次
広島県南東部で親しまれている「尾道ラーメン」。味のバランスがよく優しい味わいの尾道ラーメンは、県外の方からも人気があります。
そんな尾道ラーメンの特徴や歴史について探っていきましょう。
尾道ラーメンの特徴

尾道ラーメンの味の決めては、瀬戸内の小魚からとったスープと豚の背脂ミンチ。
スープは、鶏ガラでとった澄んでいるだしと、瀬戸内の小魚からとっただしに醤油を合わせたものがベースです。豚の背脂のミンチが入っているので、コクのあるさっぱりした味わいです。スープには、小魚に含まれているカルシウムと豚の背脂に含まれている良質なコレステロールが染み出しているので、健康にも良いといわれています。
小魚は、風味豊かな瀬戸内海のいりこが使われています。小魚(主にカタクチイワシ)を塩水で煮て乾燥させたものです。西日本では「いりこ」、東日本では「煮干し」とよばれています。瀬戸内海でとれたいりこは、十分に乾燥させても身がやわらかく、特有の香りと上品な甘みのスープになるので人気です。
豚の背脂が使われていますが、関東地方にある豚の背脂を網でこし、麺のうえに振りかける「背脂チャッチャ系」と呼ばれるものとは、食感や風味が全く違います。
尾道ラーメンのスープには、大きな塊の豚の背脂ミンチが入っています。揚げてあるミンチや、ネギで香りづけしたミンチなど、お店によってさまざまです。豚の背脂ミンチを入れることで、醤油ラーメンとは違う「尾道ラーメン」というご当地B級グルメが誕生しました。
麺は、歯ごたえのある中細の平打ち麺が主流です。具はネギ、チャーシュー、メンマなどがトッピングされています。
ですが、尾道ラーメンには特に定義がないので、お店によって味わいが違います。ストレート麺が使われていることがあれば、かき揚げをトッピングしているお店もありますよ。
尾道ラーメンの歴史
昭和3年ごろ、中国福建省の張氏は、露店でチャルメラを吹きながら売り歩いていました。そして、尾道にあらわれた「中華そば」が「尾道ラーメン」のはじまりといわれています。
当時の尾道ラーメンのスープは、牛骨と豚骨でとった白濁したスープでした。尾道は造船の街で、大陸から来た人たちが造船業をしていました。戦時中の材料不足により、一時期作られなくなります。ですが、昭和22年ごろ、朱阿俊氏がラーメンの屋台(のちに「朱華園」)をはじめました。
その後、日本人による中華そば店もできました。船員が創業者だったという「つたふじ」も尾道ラーメンの人気店です。現在の尾道ラーメンは「朱華園」「つたふじ」のスタイルと、戦前からの中華そばのスタイルから誕生したといわれています。
平打ち麺に鶏ガラと瀬戸内の小魚を使ったスープ、背脂ミンチというスタイルになったのは、昭和30〜40年ごろです。「朱華園」は閉店しましたが、創業者の奥さんと娘さんがお店の味を受け継ぎ「朱」を開業しました。
また、地元では「尾道ラーメン」ではなく、ほとんどのお店が「中華そば」「ラーメン」という表記をしていたそうです。「尾道ラーメン」の名で呼ばれるようになったのは、福山市の「阿藻珍味」が「尾道ラーメン」を発売したのがきっかけといわれています。この商品がヒットし、尾道ラーメンが全国的に知られるようになりました。
広島の観光情報
広島に訪れた際は、尾道ラーメンが食べられる尾道市で観光も楽しんでみてはいかがでしょうか。瀬戸内海に面している尾道市では、歴史のあるレトロな町並みや港町ならではの風情を味わえます。
瀬戸内しまなみ海道

瀬戸内しまなみ海道は、広島県尾道市と愛媛県今治市を結ぶ全長約60kmの風光明媚な道路です。車だけでなく、自転車歩行者道とバイク道が並行しているので「サイクリストの聖地」として有名です。瀬戸田サンセットビーチからの素晴らしい夕景を眺めたり、大山祇神社を訪れたりと、さまざまな楽しみ方があります。
千光寺公園

「千光寺公園」は、尾道の町並みと瀬戸内海の島々を見渡せる人気の観光スポットです。「さくら名所100選」に選ばれた千光寺公園では、桜やツツジ、フジなど、四季折々の花が出迎えてくれます。
また、頂上の展望台から見られる夜景は「夜景100選」に選ばれています。恋人の聖地にも認定されているので、デートスポットとしても人気です。
猫の細道

「猫の細道」は、艮神社の東側から天寧寺三重塔にかけて続く約200mの細い路地です。1998年ごろに石に猫の顔を描いた「福石猫」が置かれたことで「猫の細道」とよばれるようになりました。
「福石猫」は、猫の細道を中心に町中に置かれていて、その数はなんと1000匹以上。恋愛成就や健康回復といった不思議な力を持つ福石猫もあり、パワースポットとしても人気です。
広島のアクセス方法
広島へのアクセス方法はさまざまです。おすすめのアクセス方法をいくつか紹介します。所要時間は、季節や天気などによって変わります。
東京から広島に向かうなら飛行機を利用するのがおすすめです。羽田空港から広島空港までは、約1時間30分で到着します。札幌、仙台、沖縄方面から広島空港までは、約2時間で到着します。広島空港から尾道市までは、レンタカーで約50分です。
博多駅、新神戸駅から広島駅までは、約1時間で到着します。新大阪駅、京都駅方面からは約1時間30分です。名古屋駅からは約2時間です。広島駅から尾道駅までは約1時間で到着します。
車でゆっくりドライブを楽しみながら広島に向かうのもおすすめです。最適なアクセス方法を探してみてくださいね。
広島県尾道市の位置
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まとめ
瀬戸内の小魚からとったスープと豚の背脂ミンチが特徴的な「尾道ラーメン」。特に定義がないので、お店によって見た目や味わいが違うこともあります。食べ比べてお店の違いを見つけるのも楽しみの一つです。
広島に訪れた際は、尾道ラーメンをぜひ食べてみてくださいね。
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