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2025/02/05
日本の誇る桜の名所、海津大崎のご紹介

この記事の目次
「日本のサクラ名所100選」にも選出されている海津大崎の桜。
琵琶湖沿岸を4kmに渡り、約800本の彩り豊かなソメイヨシノが咲き誇ります。中には樹齢80年にもなる老木もあるとか。
海津大崎の湖面に突き出た特徴的な岩礁群と美しい碧色の湖、遥かに望む竹生島は琵琶湖随一の景勝地と言っても過言ではなく、「暁霧・海津大崎の岩礁」として琵琶湖八景のひとつに選ばれています。
お花見シーズンには、ドライブがてら桜のトンネルくぐりを楽しむ観光客で賑わいます。
臨時バスやお花見船の運行もあり、多くの花見客が集います。
地元民の創り上げた海津大崎の桜の歴史
海津大崎の桜の歴史は1人の修路作業員、宗戸清七さんが「愛着のある道に何かを残したい」と1本の桜の苗木を植えたことから始まりました。
その5年後の昭和11年、住民悲願の道路と大崎トンネルの完成を記念して海津村(現・高島市マキノ町海津)が植樹したことから海津大崎の桜の輪が広がり始め、村民も植樹を行うことで今では800本の桜並木が生まれました。
現在でも地域有志で結成された「美しいマキノ・桜守会」の桜守のみなさんが、桜の景観を後世に遺していくため日々保全に取り組んでいます。
並木周辺のゴミ拾いや雑草の刈り取りなどの清掃活動、施肥やコケ落としなどの桜の健康管理、啓蒙活動などのボランティアによる活動を行い、植樹会にて植樹した桜の苗木の数は100本以上にものぼります。
この美しい桜のトンネルを後の世代にも伝えるために、今日も海津大崎の桜を守り続けています。
海津大崎はどこにあるの?オススメ観光スポット

滋賀県屈指の人気お花見名所、海津大崎は琵琶湖最北端の岬に位置する滋賀県高島市マキノ町にあります。
海津大崎では年間通して奥琵琶湖の景色を楽しむことができ、ドライブやサイクリングコースも有名です。
海津東口からは自然遊歩道「近江湖の辺の道」が整備されており、菅浦の須賀神社からつづらお半島を縦断する山岳コースでのハイキングが楽しめます。
海津大崎の先端、海津大崎港の前にあるのは「大崎観音」の愛称で親しまれる「大崎寺」。
奈良時代に泰澄によって開基された由緒正しい真言宗智山派の大崎寺は、近江西国九番の札所でもあります。
尊像は聖徳太子の作と伝えられています。
安土城落城の際の血痕のついた城材を使って修復したと言われる阿弥陀堂の「安土の血天井」の伝説を耳にしたことがある方も多いと思います。
昭和41年の観音堂改修の時に阿弥陀堂に移されたもので、今でも梅雨どきには血痕が滲み出すという逸話が残っています。
境内の展望台から眺める琵琶湖の景観もまた素晴らしいものです。
海津大崎港の前には、桜の時期にだけオープンする売店があります。
この辺りでの唯一のお土産物屋さんで、食事もできます。
シーズンには混み合いますが、ぜひご利用ください。
海津大崎の桜の見頃
例年の見頃は4月上旬〜中旬です。大阪や神戸などの関西に比べ、遅咲きの桜の名所として知られています。
4月3日前後に開花、10日ごろに満開となる場合が多いのですが、天候によって満開時期は前後します。
ご参考までですが、京都市内よりも1週間程度、彦根市より3日程度遅くなることが多いと言われています。
ちなみに、海津の墓地の樹齢300年以上の老樹「清水の桜」はアズマヒガンザクラという種類で、海津大崎のソメイヨシノより5日~7日ほど早く満開を迎えます。
日本の開花予想サイトなどで開花時期を確認した上で、ぜひ観光にいらしてください。
海津大崎へのアクセス
*JR湖西線「マキノ駅」下車、車で約5分。
*マキノ高原線バスで「海津大崎口」下車、徒歩約5分。
※海津大崎に駐車場はありませんので、ご注意ください。
桜のシーズン中はJRマキノ駅から臨時シャトルバスが運行される場合があります。
ドライブされる場合は、海津大崎から「奥琵琶湖パークウェイ」へ抜けるルートが人気です。
このルートでは23kmに及ぶ若木のソメイヨシノ約3800本の桜並木を楽しむことができ、パークウェイ中腹のつづら尾崎展望台からは竹生島の遠景と湖岸の桜並木が一望できます。
桜のピーク時期の土日になると、国道161号から海津大崎への分岐点「海津大崎東口」(湖西側)から「二本松」(湖東側)の区間に交通規制が入ることがあり、車は西側から東側への一方通行となるのでお気をつけください。自転車なら通り抜けは可能ですが、歩行通行を求められる場合があります。
毎年交通規制日は変更されるので、事前に「びわ湖高島観光協会」桜情報をご確認ください。
いつもならば20分ほどで海津大崎を通り抜けることが出来るのですが、桜のシーズンは渋滞することが多いので、余裕を持ってスケジュールを立ててください。
海津大崎のお花見をもっと楽しむには

海津大崎の桜は琵琶湖湖面に伸ばすように枝を広げているのが特徴です。
ピンクの桜と碧い琵琶湖のコントラスト、奥琵琶湖に連なる山々の壮観な景色を楽しむには船からのお花見もお勧めです。
桜が見頃の時期には琵琶湖汽船、オーミマリン、二本松花見船、屋形船きらりなどの各社から多くのお花見船が運行し、名物となっています。
お花見船を利用すると、渋滞に巻き込まれることなく湖上で優雅なひとときを過ごすことが出来ます。
まとめ
日本国内でも桜の名所として人気のある「海津大崎」。広大な琵琶湖沿いに連なる桜の木々に圧倒されることでしょう。
大阪、京都での旅行をお考えの場合は、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか?