2025/01/30

公園を埋めつくす1500本の桜!千光寺の海と桜のコントラストは必見!

広島県尾道市にある千光寺公園は、「海」と「桜」を同時に眺めることのできる、珍しいお花見スポットです。

千光寺公園は、尾道港を一望する大宝山の中腹にあり、標高140mの高さから、穏やかな瀬戸内海とそこに浮かぶ島々を眺めることができます。

山を覆いつくすように咲く桜のピンク色と、海の青、そして島の木々の緑がなんとも美しく、都会では見ることのできない、美しい桜の鑑賞場所に最適です。

「千光寺公園の桜」の特徴

千光寺公園では、ソメイヨシノ・しだれ桜・八重桜などの品種が、4月上旬に見ごろを迎えます。

展望台から見下ろすように桜を鑑賞できるお花見スポットで、日本の穏やかな自然を感じたいかたにおすすめです。

見どころ①公園を覆いつくすように咲き乱れる桜

千光寺公園では、10万haほどの敷地内に1500本の桜が植えられています。

自然溢れる山の中にある公園ということもあり、恵まれた環境のなかで大きく育った桜が思い思いに枝を伸ばし、目いっぱいに花を咲かせる様子が、とても美しいと評判です。
千光寺公園内には、展望台の「PEAK」が整備されており、桜と瀬戸内海の絶景を眺める上で、この上ないスポットになっています。

もちろん標高140mの高さを歩いて登りながらも桜の美しさを楽しめますが、ロープウェイを利用して山頂を目指せば、桜の花を上空から眺めることができて、おすすめです。

また千光寺公園内にある桜は、昭和3年(1928年)に昭和天皇の即位を記念して、1,000本の桜が植樹されたことが起源になっています。

現在でも当時に植えられた桜の木がいくつか残っていますので、ぜひ探してみてください。

見どころ②歴史ある千光寺の建造物

千光寺公園は、806年に弘法大師によって開基された歴史ある寺院の「千光寺」に隣接しています。

千光寺は、断崖絶壁にへばりつくように建てられた舞台造りの本堂と、「日本の音風景100選」にも選ばれた鐘楼の「驚音楼」が有名な寺院です。この珍しい舞台造りの本堂は、別名「赤堂」とも呼ばれており、山の木々や桜のピンク色の美しさにも引けを取らない、朱色の柱が美しいと評判です。

伝統的な技法で建立された本堂と鐘楼が桜に彩られる様子は、古来より変わらない「日本の春」を感じさせる、美しい風景として多くの方々に愛されています。

見どころ③ぼんぼりに照らされる夜桜

千光寺公園では毎年、桜の開花時期に合わせて公園内を「ぼんぼり」でライトアップしています。

「ぼんぼり」は、木で作った六角形の枠組みに和紙を張った中にろうそくなどの灯りをいれた、日本の伝統的な照明器具です。

和紙のなかで優しく炎が揺らめき、桜の美しさを際立てるぼんぼりによるライトアップは、千光寺や瀬戸内のイメージともマッチして、穏やかに夜桜を楽しめると評判です。

千光寺公園のぼんぼりは、18時ごろから翌朝6時まで点灯しているため、夜もレジャーシートを敷いてお花見を楽しんでいる地元の方々や、出店の食べ物を楽しむ観光客の方で賑わっています。

特に展望台から見下ろすぼんぼりに照らされた桜は、幻想的な風景として非常に人気が高く、瀬戸内一の夜桜が楽しめますので、ぜひ夜の散策でも千光寺公園の桜を楽しんでください。

千光寺公園の桜の見頃

千光寺公園の桜が見頃を迎えるのは、3月下旬~4月上旬頃です。
2024年は4月5日~4月10日頃、2023年は3月31日~4月5頃に満開を迎えました。

千光寺公園の所在地

〒722-0033 広島県尾道市東土堂町15−1

千光寺公園へのアクセス

千光寺公園のある広島県尾道市へ行くためには、まずは関西国際空港から特急電車で新大阪駅を目指します。

所要時間は約1時間、料金は2,590円です。
新大阪駅からは新幹線に乗車し、広島県の福山駅に向かいます。
新幹線の所要時間は75分ほどで、料金は8,000円となっています。

福山駅から尾道駅までは、在来線で20分、料金は420円です。
最寄りの尾道駅から千光寺公園までは、徒歩で13分となっています。

近隣の観光スポット

観光スポット①しまなみ街道

千光寺公園から歩いて10分ほどいくと、「しまなみ街道」にアクセスすることができます。しまなみ海道は、尾道市と四国今治市を結ぶ西瀬戸自動車道で、8つの島を9つの橋で結んでおり、全長は約60kmです。

瀬戸内の島々を結ぶために架けられた橋は、それぞれ形の異なる橋で構成されていることから、「橋の美術館」とも呼ばれています。特に有名なのは、斜張橋として世界最長の多々羅大橋や、世界初の三連つり橋の来島海峡大橋です。

桜の咲く春は気候もよいので、レンタルバイクを借りてサイクリングを楽しんだり、レンタカーで島々を巡る観光客の姿が多く見られます。

歩いて渡ることも可能ですが、一番人気はサイクリングです。
CNNによって「世界で最もすばらしい7大サイクリングコース」に選出された最高のサイクリングコースを、ぜひ楽しんでくださいね。

しまなみ海道の所在地

広島県尾道市〜愛媛県今治市

観光スポット②文学のこみち

千光寺公園内には「文学のこみち」という遊歩道エリアがあります。

尾道市に由来のある文豪の作品を天然の岩に刻んだ文学碑が25基ほど点在しており、翻訳アプリなどで一つひとつの作品を読み説きながら散策することで、尾道の豊かな自然のなかで育まれた感性の中から生まれた文学作品に触れることができます。

なかでも、中村憲吉の詠んだ「千光寺に 夜もすがらなる 時の鐘」の一遍は、千光寺の驚音楼が時を告げる尾道の様子が表現されており、ぜひともチェックしていただきたい碑の一つです。

文学のこみちの所在地

広島県尾道市東土堂町15-1

観光スポット③ONOMICHI U2

ONOMICHI U2は、千光寺公園から歩いて15分ほどの場所にある複合施設です。

1943年竣工の海運倉庫をリノベーションして運営されており、おしゃれなホテル、レストラン&バー、カフェ&ベーカリーなどが充実しているので、お花見をしながら食べるパンを購入したり、千光寺公園を散策した後に休憩する場所として最適です。

サイクルショップも併設されているので、しまなみ海道でのサイクリングを楽しみたい方は、最新のサイクルウェアやギアをチェックしてみてください。

ONOMICHI U2の所在地

広島県尾道市西御所町5−11

まとめ

千光寺公園、瀬戸内海が近い広島県尾道市でしか見ることのできない、海と島、そして桜のコントラストが美しい、絶好のお花見スポットです。

展望台から見下ろす桜と瀬戸内の海は、まさに自然に囲まれた尾道ならではの絶景です。

桜の美しさはもちろんのこと、日本の歴史と豊かな自然に触れることのできるお花見スポットですので、ぜひ一度訪れてみてください。