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2024/08/01
秋田県のご当地B級グルメ「きりたんぽ」とは?特徴や歴史を紹介!

この記事の目次
豊かな自然が広がる秋田県の「きりたんぽ」は、多くの人々に親しまれているご当地B級グルメです。地元の人々にとっては日常の味であり、訪れる観光客にとって一度は味わいたい秋田の名物です。
そんなきりたんぽの特徴と歴史について探っていきましょう。
きりたんぽの特徴

きりたんぽは、秋田県を代表する郷土料理です。炊き上げたご飯をすりこぎでつぶし、木の棒に握りつけて炭火で焼いたものです。きりたんぽの名前は、細長い形が「ガマの穂」に似ているため、短い穂という意味の「短穂(たんぽ)」に由来しています。そして、食べやすく切っていたことから「きりたんぽ」と名付けられたといわれています。
きりたんぽは、もちもちとした食感と炭火の香ばしさが特徴です。特に新米で作ると、お米本来の甘みと独特の香りが際立ち、よりおいしくなります。地元の人々は、新米の香りにこだわることが多いそうです。古米でも作れますが、その味わいには違いが出るといわれています。最近はガスや電気で焼くのが一般的ですが、炭火焼きにこだわる方も少なくありません。
きりたんぽのおいしさは、お米の品種にも影響されます。粘り気のある「あきたこまち」が最適だという方がいれば、由利地方の「ささにしき」が一番だという方もいます。なかには、きりたんぽ専用に各品種をブレンドする方もいるほどです。
そんなこだわりの詰まったきりたんぽは、鍋の具材として親しまれています。鍋に入れるとだしが染み込み、格別な味わいになります。比内地鶏や野菜などと一緒に楽しめるのも魅力的です。
きりたんぽは、そのまま食べるのもおすすめです。醤油や味噌を塗って食べることもあり、さまざまな味わいを楽しめます。
きりたんぽの歴史
「きりたんぽ」の起源は諸説ありますが、有力なのは秋田県の鹿角地方で生まれたという説です。もともとは、農業と鉱山精錬所で働く「きこり」の保存食としたのがはじまりだといわれています。「きこり」は夏に木材を伐採し、冬には伐採した木材を雪道で運搬する重労働な仕事をしていました。
そして仕事中、山で食事するために、大きなおにぎりを持参していました。あるとき、冷えたおにぎりを温めて食べる方法はないかと考え、ご飯を木の棒に巻きつけて焚き火で焼く「たんぽ焼き」を思いつきました。当時は、山椒味噌やクルミ味噌などをつけて食べていたそうです。
機械が発達していなかった時代、エネルギー源として知恵を絞り出した「たんぽ焼き」は、「きこり」たちの重要な食糧でした。
明治初期には、秋田・大館で新米の収穫時期に「きりたんぽ」がハレの日の名物料理として振舞われ、鍋料理として普及していきました。明治45年(1912年)ごろには「きりたんぽ鍋」が各料理屋でも振舞われるようになり、昭和20年(1945年)ごろからは秋田県の名物料理として宣伝されるようになります。昭和26年(1951年)ごろからは、家庭料理としても普及しはじめました。
きりたんぽが秋田の郷土料理としての知名度を高めたきっかけは、昭和36年(1961年)に秋田で開催された国体です。国体関係者や報道機関が秋田に宿泊し、きりたんぽのおいしさが全国に広がっていきました。
また、料亭濱乃家の先代主人・竹島武知の働きかけにより、秋田市内の料亭組合が「きりたんぽ」を料理の一品に加え、和食業界全体での普及が進みます。このようにして、きりたんぽは秋田の郷土料理として定着していきました。
秋田県の観光情報とアクセス方法
きりたんぽが食べられる秋田には、さまざまな観光スポットがあります。今回は、秋田にある3つの人気観光スポットを紹介します。
千秋公園

秋田駅から歩いて行ける距離にある「千秋公園」は、静かで落ち着いた雰囲気が魅力の日本庭園です。かつて秋田藩の佐竹義堯が居城としていたこの場所は、明治時代に庭園として整備されました。
「千秋」という名前には、長久と秋田の意味が込められています。園内には歴史的な建造物が点在し、蓮の花が咲くお堀の景色は見事です。700本以上の桜が咲き誇る春や、紅葉が美しい秋には、多くの観光客で賑わう人気のスポットです。
男鹿真山伝承館

秋田といえば「なまはげ」。そのなまはげの魅力を体感できるのが「男鹿真山伝承館」です。ここでは、なまはげ行事の再現や実演が行われていて、なまはげの迫力を間近で感じられます。家中を駆け巡るなまはげの姿は圧巻です。
真山地区のなまはげ習俗は古くからの伝統としきたりを守り続け、昭和53年(1978年)に国の重要無形民俗文化財に指定され、平成30年(2018年)にはユネスコ無形文化遺産に登録されました。
土田牧場

鳥海山を背景に広がる仁賀保高原の「土田牧場」は、観光牧場として人気のスポットです。
約180頭のジャージー牛が飼育されていて、場長が誇る「日本で一番安心できるミルク」やオリジナルのソーセージが味わえます。特に「ミルクハウス」のソフトクリームは絶品でおすすめです。また、ウサギやセントバーナードと触れ合ったり、乳搾り体験ができたりと、雄大な自然の中で一日中楽しめます。
グルメも観光も魅力的な秋田には、さまざまなアクセス方法があります。
日本三大都市でもある東京、大阪、名古屋からのアクセスも便利です。東京、大阪、名古屋からなら飛行機で向かえば約1時間30分で到着します。
車でゆっくりドライブを楽しみながら秋田に向かうのもおすすめです。最適なアクセス方法を探してみてくださいね。
まとめ
きりたんぽは、つぶしたお米を串に巻きつけて焼くシンプルな料理です。その伝統的な形を守り続け、秋田県民の食生活の一部として定着しています。
特にきりたんぽ鍋にして食べるのが人気です。家族や友人と一緒に鍋を囲めばほっこり温かい気持ちになれます。
秋田に訪れた際は、きりたんぽをぜひ食べてみてくださいね。
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