香川県

2024/02/22

香川のご当地B級グルメ「讃岐うどん」とは?特徴や歴史を紹介!

香川といえば、うどんを愛する「うどん県」。うどんの消費量だけではなく、人口あたりのうどんの店舗数も日本一です。

そんな讃岐うどんの特徴や歴史について探っていきましょう。

讃岐うどんの特徴

讃岐うどんは、コシのあるなめらかなのど越しの麺と、あっさりした黄金色のいりこ出汁が特徴です。

讃岐うどんの基準は、全国生麺類公正取引協議会により定められています。

・香川県内で製造されたもの
・手打、手打式(風)のもの
・加水量は、小麦粉重量に対し40%以上
・食塩は、小麦粉重量に対し3%以上
・熟成時間は、2時間以上
・ゆでる場合は、ゆで時間約15分間で十分アルファ化されていること

アルファ化とは、でんぷんに水や熱を加えることで糊状に変化することです。生麺を茹でてアルファ化させることで、消化吸収しやすく、おいしい讃岐うどんが食べられるようになります。

讃岐うどんの魅力

コシの強さ

讃岐うどんの魅力といえば、コシの強さです。噛んだときの食感はモチモチしていて、のど越しはつるっとなめらかです。讃岐うどんの独特のコシは、生地の水分量の多さと、足踏み作業によるものです。足踏み作業によってグルテンの弾力を引き出しています。


また、生地に塩水を加えることで、小麦のたんぱく質を分解する酵素の働きを弱めたり、生地が発酵し過ぎないようにする作用なども、コシを強くする理由です。小麦粉に加える水や塩の分量、こねる時間などは、季節や天候によって変化するので、うどん職人の腕の見せどころです。

いりこ出汁

讃岐うどんでは、つゆのことを「出汁」とよんでいます。讃岐うどんには、いりこ出汁が使われています。いりことは、一般的に「かたくちいわし」を煮て干したものです。

香川県にある伊吹島産のかたくちいわしが使われるいりこは、日本一の品質を誇ります。いりこ本来の味わいを守るために、鮮度とおいしさを保つための体制を整えています。

水揚げしたかたくちいわしは、とても繊細で傷みやすいので、鮮度と旨みを損なわないように、素早く加工処理され、次の日には出荷されます。独特の甘みとコクのあるいりこ出汁は、讃岐うどんと相性抜群です。

讃岐うどんの歴史

讃岐うどんの起源は諸説ありますが、その一つに「弘法大師が伝えた」というものがあります。

讃岐うどんを伝えたといわれている弘法大師は、平安時代の僧侶で別名は空海です。弘法大師は唐に渡ったときにうどんの調理方法を知り、帰国後に香川で作り方を伝えました。当時のうどんは、いまのように細長い形ではなく、丸みのある団子状だったそうです。現在の形になったのは、室町時代からといわれています。

そして、香川県で讃岐うどんが広まったのは、うどん作りに適した土地だったからだとも。香川県は、降雨量が少なく、干ばつによる被害がたびたび発生し、米の生産が不安定でした。貧しい生活を強いられるなか、米の代わりに作られていたのが小麦です。この小麦を使って讃岐地方の人々はうどん作りに励み、発展していきました。

当時のうどん作りに必要な材料は、小麦、塩、醤油、いりこでした。うどん作りに必要な材料は、香川県で生産していて手に入りやすかったので、ほかの県から調達する必要がありませんでした。特に香川県の小麦や塩は良質なものでした。こういったことから、讃岐にうどん文化が根付き、うどん作りが盛んになったのです。

讃岐うどんにまつわる話

香川県では年明けうどんを食べる

香川県では、年明けに縁起を担いで紅白に彩られたうどんを1月15日までに食べる習慣があります。「今年一年幸せであるように」と願いを込めて、うどんにエビやイクラ、梅などの赤い食材を添えて作ります。

7月2日はうどんの日で盛り上がる

香川県の農家では、田植えが一段落する夏至から11日目の「半夏生(はんげしょう)」に、手伝いに来てくれた方たちに収穫した麦で作ったうどんを振る舞う習慣がありました。

この半夏生が7月2日ごろにあたることから「うどんの日」に定められました。香川県では、毎年7月2日に各地で献麺式やうどん接待(無料サービス)などのイベントが行われ、盛り上がっています。

引っ越したらお風呂でうどんを食べる

「初風呂うどん食え」という風習は、香川県西部を中心に今でも行われています。家を新築したとき、最初のお風呂には年長者から順番に入り、湯船でうどんを食べます。「病気をせず太く長く生きられるように」との願いが込められているそうです。

香川県の観光情報やアクセス方法

うどん県として有名な香川県には、人気の観光スポットがたくさんあります。「金刀比羅宮(ことひらぐう)」や「栗林公園(りつりんこうえん)」をゆっくり散策してみたり、瀬戸内海に浮かぶ「小豆島(しょうどしま)」や「直島」などアートな島をめぐるのもおすすめです。

恋人や家族と楽しみたい方は、テーマパーク「レオマリゾート」で1日過ごしてみてはいかがでしょうか。20種類ほどのアクションがあり、グルメやショッピングも充実しています。

そんな見どころ満載の香川県へのアクセス方法は、さまざまです。東京から向かうなら、羽田空港から高松空港までの直行便に乗ると、約1時間30分で到着します。京都や大阪から向かうなら、新幹線を利用すれば、約2時間で到着します。神戸からは、フェリーが運航しています。香川県まで約4時間かかりますが、海の景色を楽しみたい方におすすめです。

香川県の位置

まとめ

香川県の讃岐うどんは、子どもからお年寄りまで多くの方に愛されています。かけうどんやぶっかけうどん、ざるうどんや釜あげうどんなど、さまざまな食べ方があるのも魅力的です。天ぷらや温泉たまご、薬味などトッピングによっても味わいが変わるので、飽きずに楽しめます。


香川県に訪れた際は、讃岐うどんをぜひ食べてみてくださいね。

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