愛知県

2024/07/29

愛知のご当地B級グルメ「味噌煮込みうどん」とは?特徴や歴史を紹介!

「味噌煮込みうどん」は、愛知県の代表的なご当地B級グルメの一つです。味噌仕立てで作られるうどんは全国各地にありますが、愛知の「味噌煮込みうどん」は独特です。また愛知では、寒い冬だけではなく、1年を通して食べられるほど愛され続けています。

そんな味噌煮込みうどんの特徴や歴史について探っていきましょう。

味噌煮込みうどんの特徴

味噌煮込みうどんの魅力は、濃厚な豆味噌とコシの強い特製うどんにあります。スープは豆味噌をベースに、数種類の節や昆布などを組み合わせて作られ、濃厚でありながらもさっぱりとした味わいです。よく使われる「ソウダガツオ」や「ムロアジ」の節を使ったダシは、豆味噌の強い風味を引き立てます。

うどんの最大の特徴は、麺の硬さです。通常のうどんは塩を加えて作りますが、味噌煮込みうどん用の麺は小麦粉と水だけで作ります。この作り方によって、生麺の状態から直接煮込んでも、塩辛くならず、硬い食感が楽しめます。さらに、生麺の状態から煮込むことで、スープに独特のとろみが生まれます。

味噌煮込みうどんの具材は、お店によってさまざまですが、一般的には、油揚げやかまぼこ、ねぎなどです。このほかにも、鶏肉や卵、季節の味覚である牡蛎やきのこ、さらにはエビの天ぷらやとんかつをトッピングしたものまであり、バリエーション豊富です。濃厚なスープが絡んだ麺と具は絶品で、栄養バランスにも優れています。

味噌煮込みうどんの楽しみ方

味噌煮込みうどんといえば、土鍋で提供されるのが一般的です。土鍋は保温性が高いので、最後まで熱々の状態の味噌煮込みうどんを食べられます。最初は硬かった麺が食べ終わるころにはやわらかくなるという変化も楽しめるのもポイントです。

ちなみに味噌煮込みうどん用の土鍋の蓋には穴が開いていないので、取り皿として使えます。猫舌の方は、うどんや具材を蓋にのせて冷ましながら食べましょう。お店によっては、取り皿が用意されていることもあります。

味噌煮込みうどんと一緒に注文したいのがご飯です。濃厚なスープがご飯によく合うので、うどんをおかずにご飯を食べる方もいるそうです。残ったスープにご飯を入れて「おじや」のように食べるのもおすすめです。〆には、ご飯とチーズを入れてリゾット風を楽しめるお店もあります。チーズが加わることでさらに濃厚なおいしさになります。

味噌煮込みうどんに欠かせない豆味噌

味噌煮込みうどんには、愛知の味噌ともいえる豆味噌をベースにしてスープが作られます。おもに東海地方(愛知県・三重県・岐阜県)で生産されている豆味噌は、とくに愛知県で多く生産されています。

豆味噌の歴史は古く、西暦730年には、現在の愛知県西部の尾張国から朝廷に献上されたという記録が残っています。その後、平安時代には、都であった平安京に味噌専門店があったといわれています。

米や麦でつくった麹と、蒸したり茹でたりした大豆と塩をあわせて作る米味噌と麦味噌とは違い、豆味噌は大豆を直接麹にして作られます。蒸した大豆をつぶして丸め味噌玉にし、そこにコウジカビを繁殖させると、豆麹ができます。豆麹に塩と水を加えれば、豆味噌の完成です。

シンプルな材料で作られる豆味噌は、甘みが少なく、旨みとコクのある濃厚な味わいです。米味噌などは煮ると香りが飛んでしまいますが、豆味噌は煮込めば煮込むほど香りが立ち、おいしくなります。

また、豆味噌はお肉や魚介と相性がよく、お互いの味を引き出すといわれています。濃厚でコクのある豆味噌は、味噌煮込みうどんのほかにも、味噌カツや豆腐田楽などに使われています。

味噌煮込みうどんの歴史

味噌煮込みうどんの起源は、山梨県の「ほうとう」だと考えられています。味噌で煮込む調理方法や、麺に塩を入れないなど「ほうとう」との共通点が多いからです。ほうとうが名古屋に伝わった時期については諸説ありますが、有名な2つの説を紹介します。

1つ目は、戦国時代に伝わった説です。戦国時代、武田氏が滅亡したあと、旧武田家臣が徳川に仕え、愛知に伝わりました。三河の豆味噌を使って再現された「ほうとう」が、味噌煮込みうどんのはじまりだといわれています。

2つ目は、明治時代に伝わった説です。明治時代に愛知県一宮市の織物工場で働く女性たちが作った「ほうとう」が、名古屋周辺に広まっていきました。野菜たっぷりの煮込みうどんが豆味噌で作られるようになり、現在の味噌煮込みうどんが誕生したといわれています。

愛知県名古屋市の観光情報とアクセス方法

ひつまぶしが食べられる愛知には、さまざまな観光スポットがあります。今回は、名古屋市にある3つの人気観光スポットを紹介します。

名古屋城

愛知県で有名な観光スポットといえば「名古屋城」。「名古屋城」は、慶長15年(1610年)に築城されました。昭和20年(1945)5月に起きた名古屋空襲により、建造物のほとんどは消失されましたが、昭和34年(1959年)には、金のシャチをいただく五層の大天守閣と小天守閣が再建されました。

名古屋城の本丸御殿は見どころたっぷりで、復元された400年前の障壁画は、息を呑む美しさです。日本100名城に選定され、国の特別史跡に指定されている名古屋城は、「名城」、「金鯱城」、「金城」ともよばれています。

金シャチ横丁

名古屋城のすぐ近くにあるのは「金シャチ横丁」。金シャチ横丁には、定番・老舗の名古屋めしが集結した「義直ゾーン」と、新興の店舗が軒を連ねる「宗春ゾーン」の2つのエリアがあります。どちらも入場料はかからず、無料で利用できます。

金シャチ横丁は、食べ歩きにおすすめの観光スポットです。ひつまぶしはもちろん、味噌かつや名古屋コーチンの親子丼などの名古屋めしを楽しめます。甘いスイーツやお土産にぴったりのお菓子もたくさんあり、人気の観光スポットです。

東山動植物公園

東山動植物公園には、メダカからゾウまでさまざまな動物たちがいます。また「イケメン」と注目を集めたニシゴリラのシャバーニがいることでも有名です。

丘陵地の自然林をいかした植物園や大温室もあり、約7,000種の植物も楽しめます。桜の回廊には約100種1,000本の桜が咲き誇ります。秋には奥池や日本庭園を中心に約500本の樹木が色づく紅葉スポットとしても有名です。このほかにもつばき園、ばら園などがあり、四季折々の風景を楽しめます。

グルメも観光も魅力的な愛知には、名古屋空港があり、沖縄からでも約2時間で到着します。東京からJRで向かう場合は約1時間40分。大阪や京都からJRで向かう場合は、1時間以内に到着できます。

車でゆっくりドライブを楽しみながら愛知に向かうのもおすすめです。最適なアクセス方法を探してみてくださいね。

愛知県の位置

まとめ

愛知の味噌煮込みうどんは、独特の豆味噌の風味とコシの強い麺で作られるご当地B級グルメです。さまざまトッピングで楽しめる味噌煮込みうどんは、地元の人々だけではなく、多くの方に愛され続けています。

愛知に訪れた際は、味噌煮込みうどんをぜひ食べてみてくださいね。

\ テンポススター加盟店を募集中! /