愛媛県

2024/09/03

愛媛のご当地B級グルメ「いよかん」とは?特徴や歴史を紹介!

柑橘類にはたくさんの種類があり、日本各地でさまざまな品種が育てられています。全国的に広く栽培されている品種もあれば、特定の地域で多く生産されている品種もあります。

そんななかで、愛媛は全国でもトップクラスの生産量と品質を誇ることから「柑橘王国」とよばれています。そして、そんな愛媛が誇るご当地B級グルメのひとつがいよかんです。

そんないよかんの特徴と歴史について探っていきましょう。

いよかんの特徴

いよかんは、柑橘類のなかで、みかんの次に生産量の多い品種です。見た目は、ずっしりと重たいみかんのようです。冬が旬で1月〜3月に食べごろをむかえます。

皮は厚めですが、手で簡単にむけます。少し硬い場合は、ナイフで切れ目を入れてからむきましょう。内側の白っぽい皮も厚いので、むいてから食べるのがおすすめです。

つやのある濃い橙色の皮をむくと、さわやかな香りが部屋一杯にたちこめます。みずみずしい大粒の果肉が詰まっています。種がすこし入っていることもありますが、甘酸っぱい果汁が滴るほどたっぷりで、ジューシーな味わいを楽しめます。甘みと酸味のバランスが絶妙で、昔ながらのかんきつの味わいを求める方にぴったりの品種です。

また、ビタミンCやクエン酸などの栄養が豊富なことも、いよかんの人気の理由です。見た目、味わい、香りと、すべてを兼ね備えた品種として、長年親しまれています。

いよかんの歴史

いよかんの歴史は、明治時代にまでさかのぼります。

明治19年(1886年)、山口県阿武郡東分村(現在の萩市)にある中村正路さんの園で、偶然見つかったのがこの品種のはじまりです。

いよかんは、みかんとオレンジの自然交配によって偶然誕生したと考えられていましたが、近年のゲノム解析により、実際は海紅柑と大紅みかんの交配であることがわかりました。

当初は、山口県の旧国名「長門」の古い呼び名「穴門」から「穴門みかん」とよばれていました。ですが、愛媛県松山市の三好保徳さんが明治22年(1889年)にこのいよかんを栽培し「いよみかん」という名前で京浜市場に出荷したことで広まります。

「いよみかん」の「いよ」とは、かつての愛媛県の名前です。愛媛で盛んに栽培されていることから「いよみかん」とよばれていたのですが、温州みかんと混同されるのを避けるため、昭和5年(1930年)に「いよかん」と改名されました。

昭和30年(1955年)には、松山市平田町の宮内義正さんの園で枝変わりの「宮内いよかん」が発見されました。昭和41年(1966年)に種苗名称登録された「宮内いよかん」は、現在主流の品種となっています。さらに、宮内いよかんの枝変わりの「大谷いよかん」や「勝山いよかん」などもあります。

ちなみに「いよかん」は、「良い予感」にかけた縁起の良い食べ物として地元で親しまれています。

愛媛の観光スポット

いよかんが食べられる愛媛には、さまざまな観光スポットがあります。今回は、愛媛県の今治市にある3つの人気観光スポットを紹介します。

今治城

「今治城」は、江戸時代初期に城づくりの名人といわれた藤堂高虎が築いたお城です。昭和55年(1980年)以降に、天守閣や鉄御門などの再建が進み、雄大な城郭の姿がよみがえりました。

瀬戸内海に面した城の堀は、海水が出入りするめずらしい構造になっているので、魚の泳ぐ姿を見ることができます。また、360度パノラマの展望台になっている天守閣の最上階からは、瀬戸内海・しまなみ海道の絶景を楽しめます。夜にはライトアップが行われ、幻想的な光景を見られる今治城は、デートスポットとしても人気です。

タオル美術館

「タオル美術館」は、タオルとアートが融合した美術館です。タオルの産地として有名な今治ならではの観光スポットです。

おしゃれでモダンな建物に目を惹かれます。館内では、タオルを使ったアート作品を楽しんだり、タオルの製造工程を見学したりできます。レストランやカフェもあり一日中過ごせる美術館なので、ファミリーにも人気です。約1万坪の広々としたヨーロピアンガーデンでは、四季折々の花が出迎えてくれます。

よしうみバラ公園

「よしうみバラ公園」は、年中美しい花を楽しめる瀬戸内海の大島にある公園です。バラの名所で、春にはソメイヨシノ、秋にはフユザクラを見ることができます。

園内には、世界各地から集められた400種ものバラがあります。喫茶コーナーや子ども向けの遊具がそろった広場もあり、全国から多くの人が訪れる観光スポットです。

グルメも観光も魅力的な愛媛には、さまざまなアクセス方法があります。

愛媛へのアクセス方法

日本三大都市でもある東京、大阪、名古屋からのアクセスを紹介します。東京から向かうなら飛行機を利用するのがおすすめです。羽田空港から松山空港までは、約1時間20分で到着します。名古屋空港、大阪空港からは、約1時間です。

松山空港から今治へ向かう場合は、空港発のリムジンバスを利用すると約1時間30分で今治駅前に到着します。

京都駅から松山駅までは、約4時間です。岡山駅、高松駅からは今治駅、松山駅までの特急があります。今治駅までは約2時間、松山駅までは約2時間30分です。

車でゆっくりドライブを楽しみながら愛媛に向かうのもおすすめです。最適なアクセス方法を探してみてくださいね。

まとめ

ジューシーで甘酸っぱい「いよかん」の味わいは、ほかの柑橘とはひと味違うおいしさです。香りも豊かで、愛媛の魅力を存分に感じられます。

愛媛に訪れた際は、いよかんをぜひ食べてみてくださいね。

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