福島県

2024/11/01

福島のご当地B級グルメ「円盤餃子」とは?特徴や歴史を紹介!

福島のソウルフードである「円盤餃子」は、地元の人々に長く愛され続「100年フード」にも認定されるほどの存在です。福島の食文化を語るうえで欠かせない一品です。

そんな円盤餃子の特徴と歴史について探っていきましょう。

円盤餃子の特徴

円盤状に焼き上げられた餃子は、こんがりとしたキツネ色が特徴で、見た目からも食欲をそそります。

具材には、豚ひき肉や白菜、ニラやネギ、ニンニクやショウガなどが使われます。特に野菜をたっぷり使用しているお店が多く、ボリュームがありながらも軽やかな味わいが魅力です。

福島では、特に餃子の皮にこだわるお店が多いのも特徴です。皮の蒸し焼き部分はやわらかく、一般的な餃子に近い食感ですが、焼き目の部分は香ばしく、カリッとした歯ごたえが楽しめます。この異なる食感のバランスが、円盤餃子の魅力の一つです。

さらに、円盤餃子には専用のタレがあり、生ニンニクを加えるのも福島ならではです。タレと一緒に食べることで、より一層深い味わいが楽しめます。

円盤餃子の歴史

福島の円盤餃子のルーツは、戦後の混乱期にさかのぼります。戦災の被害が少なかった福島には多くの引き揚げ者や復員兵が集まり、その人々が生活の糧としてはじめた飲食業が、今の円盤餃子文化を築くきっかけとなりました。

円盤餃子のはじまりは、昭和28年(1953年)に満州から引き揚げた「元祖円盤餃子 満腹」の創業者、菅野かつゑさんによるものです。かつゑさんは、福島稲荷神社近くでリヤカーの屋台を引いて餃子を売り歩き、生計を立てていました。

かつゑさんが餃子の作り方を学んだのは、満州鉄道の技師であった夫・政美さんとともに大連に住んでいた時代のことです。現地の使用人たちが、水餃子の残りを中華鍋で並べて焼く様子を見て、その作り方を教わったそうです。

屋台時代から続いている円盤状に餃子を並べるスタイルは、焼き上がりに時間がかかる七輪で一度にたくさんの餃子を焼くための工夫でした。七輪に合う26cmのフライパンには、ちょうど30個の餃子が並び、その姿が円盤のように見えたことから「円盤餃子」と名付けられました。

その後、かつゑさんのレシピを受け継いだお店が増え、円盤餃子は徐々に広まっていきました。現在では、福島市内の多くの専門店で円盤餃子が提供されています。

平成15年(2003年)には、円盤餃子を福島の新しい名物として広めるために「ふくしま餃子の会」が設立されました。「ふくしま餃子の会」の加盟店は、店頭に「黄色いのぼり」を掲げ、エゴマ豚餃子や野菜たっぷり餃子、しょうがが効いた餃子など、さまざまなメニューを提供しています。

福島の観光スポット

福島にはさまざまな観光スポットがあります。今回は、福島県のいわき市にある人気の観光スポットを3つ紹介します。

アクアマリンふくしま

「アクアマリンふくしま」は、東北地方最大級の規模を誇る水族館で、福島県の海の特徴である「潮目」をテーマにした展示が魅力です。約800種類の生き物が展示され、カラフルな熱帯魚やアザラシ、トドなど、さまざまな海の生物たちが出迎えてくれます。

見どころの一つは、巨大な三角トンネルを通して観る大水槽。頭上を泳ぐ魚たちの姿は、まるで海中を散策しているかのような感覚を味わえます。釣り体験ができるのも魅力の一つで、釣った魚を唐揚げにして食べられます。家族連れやカップルに人気の観光スポットです。

夏井川渓谷

「夏井川渓谷」は、福島県の磐越東線沿いに広がる全長約16kmの自然豊かな渓谷で、四季折々の美しい風景が楽しめるスポットとして人気です。長年の浸食によって形成された断崖や奇岩、迫力ある滝が点在し、特に「籠場の滝」は、平清盛がその美しさに魅了されたといわれる名所です。

秋には紅葉が渓谷を彩り、カエデやイロハモミジが美しく色づく様子は圧巻。紅葉シーズンにはJR磐越線も徐行運転を行い、車窓からの絶景も楽しめます。清流のせせらぎや風に揺れる木々の音に包まれ、自然のなかで心身ともにリフレッシュできる場所として、多くの人々が訪れる癒しのスポットです。

塩屋埼灯台

福島県いわき市の「塩屋埼灯台」は、白亜の美しい灯台で、明治35年(1899年)に開設されて以来、海抜73mの断崖から沖合40kmの海上を照らし、船の安全を守ってきました。全国に16基しかない、一般人が登ることのできる貴重な灯台の一つで「日本の灯台50選」にも選ばれています。

また、故美空ひばりさんの名曲「みだれ髪」で広く知られるようになり、灯台近くには「みだれ髪」の歌碑が立ち「ひばり灯台」としても親しまれています。東日本大震災で被災し、一時消灯しましたが、復興の象徴として再び点灯。現在もその雄姿を保ちながら、多くの観光客を迎えています。

福島へのアクセス方法

グルメも観光も魅力的な福島には、さまざまなアクセス方法があります。日本三大都市でもある東京、大阪、名古屋からも近くアクセスが便利です。

東京からは、新幹線が便利です。JR東北新幹線を利用すると、約1時間30分で福島駅に到着します。また、高速バスや車でも約4時間でアクセス可能です。

大阪からは、飛行機が最もスムーズです。伊丹空港から福島空港への直行便があり、空港からバスで福島市内へ向かえます。また、新幹線なら東海道・東北新幹線を乗り継ぎ、約5時間です。

名古屋からは、新幹線が一般的です。東海道新幹線で東京へ出て、東北新幹線に乗り換えて約3時間半で福島に到着します。飛行機だと約1時間で到着しますが、便数は少なめです。

車でゆっくりドライブを楽しみながら福島に向かうのもおすすめです。最適なアクセス方法を探してみてくださいね。

福島県の位置

まとめ

円盤餃子は、食感の違いを楽しめるうえ、野菜たっぷりでボリューム満点かつ、軽やかな食感が魅力です。現在では家庭でも親しまれ、女性や子どもからも大人気です。

福島に訪れた際は、円盤餃子をぜひ食べてみてくださいね。

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