熊本県

2024/01/20

ご当地B級グルメ「熊本ラーメン」の特徴や歴史を紹介!

九州といえばとんこつラーメンですが、地域によって特徴が違います。熊本ラーメンは、久留米ラーメンとも博多ラーメンとも違う魅力を持っています。

そんな熊本ラーメンの特徴と歴史について探っていきましょう。

熊本ラーメンの特徴

熊本ラーメンの特徴を3つにわけて紹介します。

スープ

久留米や博多のとんこつラーメンは、とんこつだけでスープを取っています。ですが、熊本ラーメンはとんこつだけではなく、鶏ガラや野菜と一緒に炊かれることが多いです。

鶏ガラや野菜の旨味が加わり、まろやかでクリーミーな味わいになります。とんこつラーメンの独特な匂いやクセが少なく食べやすいので、子どもや女性からも人気があります。

とんこつラーメンといえば細麺のイメージがありますが、熊本ラーメンは違います。のど越しのいいストレートの中太麺を使用しています。コシのある硬めの麺が、とんこつスープによく絡みます。

また、熊本ラーメンには替え玉システムがありません。太めで伸びにくい麺なので、少し多めに盛り付けられます。

具材

そして熊本ラーメンで忘れてはならないのが、にんにくチップとマー油です。にんにくは、とんこつの臭みを抑えるために入れられたのが始まりです。

にんにくチップは、刻んだ生のにんにくをきつね色になるまでじっくり炒るか揚げたものです。にんにくチップではなく、焦がしにんにくと呼ぶお店もあります。マー油は、刻んだ生のにんにくを揚げて香ばしさを引き出した油のことです。黒っぽい見た目です。

香ばしいにんにくチップとマー油が、まろやかでこくのあるとんこつスープの旨味を引き立てています。

お店によってこだわりがあり、にんにくの形や調味油の配合などが違います。にんにくチップはテーブルに置かれていることが多く、好みで追加できます。少数派ですが、生にんにくをすりおろした「おろしニンニク」を加えられるお店もあります。

にんにくチップやマー油以外にも、チャーシューやネギ、キクラゲや海苔などもトッピングされます。博多ラーメンとは違い、紅しょうがは加えません。

熊本ラーメンの歴史

熊本ラーメンのルーツは諸説あります。元祖といわれるとんこつラーメンの発祥地は、福岡県久留米市。九州のとんこつラーメンの始まりは、昭和12年に開業したラーメン屋台「南京千両」といわれています。

「南京千両」の創業者・宮本時男さんは、もともとうどんの屋台を営業していました。当時、横浜や東京で支那そばが流行しているという情報を得て、現地の支那そば屋で修行を積みました。

長崎県島原市の生まれだった宮本さんは、慣れ親しんだ長崎ちゃんぽんのスープからもヒントを得て試行錯誤を重ね、とんこつラーメンを完成させました。

その後、昭和22年ごろに玉名「三九」で白濁とんこつスープが生まれました。

玉名「三九」は「濁りの少ない、澄まし仕立てのとんこつスープ」を作っていました。そんなある日、母親にスープの火加減を任せて出かけました。すると、帰ってきたときには、とんこつスープが煮詰まり白濁していました。しかし、白濁したスープを飲んでみると、おいしく「白濁とんこつスープ」は九州各地に広がっていきました。

玉名「三九」のラーメンに感銘を受けた方が、熊本ラーメンの発祥店である「松葉軒」を開業します。「こむらさき」「桂花」「味千」などの先駆けのお店です。

熊本に来たら立ち寄りたい熊本城

九州のほぼ真ん中にある熊本県。世界有数の活火山・阿蘇山があることから「火の国」と呼ばれています。また、湧水がたくさんあることから「水の国」とも。さらに、各地に美しい森があり、熊本市は「森の都」とも呼ばれています。そんな豊かな自然に恵まれた熊本のおすすめ観光スポットは、熊本城です。

日本三名城の一つといわれている熊本城は、加藤清正によって築城されました。見どころは「武者返し」と呼ばれる反りのある高い石垣です。
天守閣内部では、熊本城の歴史をたどれる展示があります。最上階の展望フロアでは、熊本の市街地を一望できます。

熊本城のふもとにある「桜の馬場 城彩苑」は、城下町の家屋を再現した観光施設です。ビュッフェレストランやくまもと酒蔵、麺屋などがあり、お食事やお買い物を楽しめます。

熊本城にまつわる歴史や文化を楽しく学べる「熊本城ミュージアムわくわく座」は、子どもだけではなく大人にも人気です。

熊本へのアクセス方法

熊本へのアクセス方法はさまざまです。ほとんどの方は、JRや飛行機を利用されます。

全国の主要都市から熊本までの所要時間を紹介します。所要時間は、季節や天気などによって変わります。

【東京から熊本へ】

・羽田空港から阿蘇くまもと空港まで約1時間40分
・成田国際空港から阿蘇くまもと空港まで約1時間40分
・東京駅から熊本駅まで約5時間40分

【大阪から熊本へ】

・伊丹空港から阿蘇くまもと空港まで約1時間10分
・新大阪駅から熊本駅まで約3時間
・大阪駅前(サンライス号)から熊本桜町バスターミナルまで約10時間

【名古屋から熊本へ】

・中部国際空港から阿蘇くまもと空港まで約1時間30分
・県営名古屋空港から阿蘇くまもと空港まで約1時間30分
・名古屋駅から熊本駅まで約4時間10分

【京都から熊本へ】

・京都駅八条口(サンライズ号)から熊本桜町バスターミナルまで約12時間10分

【広島から熊本へ】

・広島駅から熊本駅まで約1時間40分
・広島ICから熊本ICまで約4時間30分

【福岡から熊本へ】

・博多駅から熊本駅まで約40分
・大宰府IC → 熊本IC 約1時間10分
・博多バスターミナル(高速ひのくに号)から桜町バスターミナルまで約2時間

まとめ

久留米ラーメンや博多ラーメンと違う魅力を持っている熊本ラーメン。香ばしい焦がしにんにくが食欲をそそります。お店によって味わいが違い、こだわりの一品を楽しめます。

熊本に訪れた際は、熊本ラーメンをぜひ食べてみてくださいね。

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