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2024/05/16
東京のご当地B級グルメ「深大寺そば」とは?特徴や歴史を紹介!

この記事の目次
日本だけではなく、海外の方からも愛されているそばには、全国各地にさまざまな種類があります。
もちろん東京でも親しまれているそばがあります。有名なのは深大寺そばです。深大寺そばは、東京都調布市にある深大寺周辺に伝わるご当地B級グルメです。
そんな深大寺そばの特徴や歴史について探っていきましょう。
深大寺そばの特徴

深大寺そばの大きな特徴は白さです。深大寺そばは、1番粉とよばれる実の中心部分を使用して挽いています。中心部は一番栄養が高く、とてもきれいな白色です。
上質な部分を使用しているので、口当たり良く、のど越しの良いそばに仕上がります。また、そばの風味が強く、独特の甘みがあるのも特徴です。
深大寺そばの定義というものは特になく、手打ちもあれば機械打ちのお店もあります。食べ方もさまざまです。温かいそばもあれば冷たいそばもあります。おろしそばやたぬきそば、山菜そばや山かけそばなどが食べられています。
つゆにつけて食べる場合は、食後にそばを茹でたお湯(そば湯)が出されるので、残ったつゆに加えましょう。そばの風味と栄養が味わえるおいしいスープになります。さまざまな食べ方を楽しめる深大寺そばは、多くの方に親しまれています。
深大寺そばの歴史
江戸時代に編集された『新編武蔵風土記稿』で「極めて絶品」と紹介された深大寺そばですが、その歴史は諸説あります。
江戸時代に、近隣の農家から深大寺に納められたそば粉で作ったそばを、お客さんに出したのが深大寺そばのはじまりといわれています。
もともと深大寺周辺は、そば作りに適した土地でした。「黒ぼく土」という土壌でそばの栽培をし、周辺の湧水をそばのさらし水として使用していました。
深大寺そばが有名になったきっかけは、上野・寛永寺の第五世「公弁」法親王です。法親王が深大寺で栽培されたそばを食べて絶賛し、全国の諸大名に広めていったといわれています。
色が白く優れた味わいの深大寺そばを食べたいと深大寺に使者を向かわせる方が多く「献上そば」とよばれるようになりました。
また、三代将軍・徳川家光が鷹狩りの途中で立ち寄ったとき、そばの味を称賛し推奨してから広まったという説もあります。
「献上そば」ともよばれていた深大寺そばは、ごく一部の上層階級のみに食べられていたもので、一般庶民が口にすることはなかったそうです。
江戸時代後期の文化文政年間に、江戸文化人の一人が、幕府の役人として多摩川を視察したとき深大寺そばを食べて広く宣伝してからは、武蔵野を散策する文化人に愛され、さらに深大寺そばが有名になりました。
ですが、戦後にそば畑が減少したことで、深大寺でそばが徐々に作られなくなります。その後、1961年(昭和36年)に神代植物公園が開園したことで賑わいを見せはじめ、深大寺そばを復活させようとする活動があり、深大寺そばがさらに注目されるようになりました。
東京都調布市の観光情報とアクセス方法
深大寺そばが食べられる調布市には、魅力的な観光スポットがたくさんあります。今回は、調布市にある3つの人気の観光スポットを紹介します。
深大寺

緑豊かな深大寺は、縁結びや厄除けにご利益があり、多くの方が訪れるパワースポットです。深大寺では、1年を通してさまざまなイベントが行われています。
なかでも、毎年3月3日と4日に行われる日本三大だるま市のひとつ「深大寺だるま市」は有名です。また、新そばの季節には「深大寺そばまつり」が開催されます。そば守観音供養祭では、特別なそばが食べられます。
神代植物公園

神代植物公園では、季節を通してさまざまな花を楽しめます。園内は、ばら園、つつじ園、うめ園、はぎ園など、植物の種類ごとに30ブロックにわけられています。大温室には、めずらしい熱帯植物が集められ、冬も彩り鮮やかな花々を観賞できます。
神代植物公園で行われるさまざまなイベントも見どころです。桜の時期には「さくらまつり」、毎年5月には「春のバラフェスタ」、10月には「秋のバラフェスタ」が開催されます。
天神通り商店街

調布駅の近くにある天神通り商店街には、飲食店やおもちゃ屋など、さまざまなお店が並んでいます。
日本を代表する漫画家・水木しげる先生の『ゲゲゲの鬼太郎』に登場するキャラクターたちのモニュメントがあちこちにあり、妖怪たちに出会える商店街としても有名です。妖怪たちとの記念撮影を楽しみながら、食べ歩きができる人気の観光スポットです。
グルメも観光も楽しめる調布市は、東京都のほぼ中央にあり、都心からのアクセスも便利です。大阪方面、栃木方面から電車で向かう場合は約3時間30分で到着します。車でゆっくりドライブを楽しみながら向かうのもおすすめです。最適なアクセス方法を探してみてくださいね。
東京都調布市の位置
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まとめ
深大寺の自然があったからこそ、のど越しが良く甘みのある「深大寺そば」が誕生しました。そばだけではなく、そばまんじゅうなど、そば粉を使ったオリジナルメニューを提供しているお店もあります。
東京に訪れた際は、深大寺そばをぜひ食べてみてくださいね。
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